小鳥に導かれ
どれくらい時間がたったのだろう。気がつくと空が茜色に染まり始めた。
「どこに行く当てもないし」と考えていると、一羽の小鳥が飛んできて肩にとまり囀りだした。
私が、「小鳥さん、これからどうしよう。」と呟くと、小鳥はスーッと肩から飛び立ち頭の上を旋回し始めた。「案内してくれるの?」すると小鳥がうなずいたように見え、木立の方へと飛びたった。「待って!」と私は見失わないように慌てて追いかけた。
草原の中に一本の道が出来ていた、小鳥は私の歩みにあわせるように行っては戻るを繰り返す。草原を抜けると林が見えた、道は林の中に続いている。導かれるまま進んでいくと、目の前の視界が急に開け広い空間に出た。そこには一軒の家が建っていた。小鳥はその家の窓枠に止まり私を呼ぶように囀る。
私はその家に近づき思い切ってドアをノックした。
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