第260話 リハーサル キャンディボンボン 唯、真由
キャンディボンボン
キッズクラスの生徒たち
キッズクラスの子どもたちが元気に踊る『キャンディボンボン』は、すみれや
曲の始まりは二組に分かれて
次のグループで
しかし、すみれには、この踊りを衣装に負けるような踊りで終わらせてはいけないという思いがあった。
すみれがジゴーニュおばさん役の
美織はキャンディボンボンの子どもたちに、一層、生き生きと表現しやすいように、積極的に子どもたちに語り掛けていく。子どもたちもジゴーニュおばさんに語り掛け、踊りに誘う様な仕草で、美織の手を引き溢れるような笑顔で踊る。
周りで見ていた者の目には、キャンディの衣装、ティアラが輝きを増したように思えた。
美織とキッズクラスの子どもたちの掛け合いが輝きを放つ。教室でのリハーサルだが、まるで舞台で照明を浴びて踊っているような空気に包まれた。
衣装係の由香と
この一瞬の、すみれと美織の掛け合い、そして、美織の小さな子どもたちの表現を誘導する技量は、バレエ未経験の見学席のお母さんたちにもわかったようだ。
お母さんたちの間から、すみれと美織に向けた拍手が送られた。
曲の終盤、キッズクラスの子どもたち全員がこぼれる程の笑顔で踊る。
それを横目に、由香と
次の曲は『花のワルツ』だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます