第257話 リハーサル アラビアの踊りからトレパックまで
そのあと、花村あやめと
真美の踊りで盛り上がったスペインの踊りの後であったが、まったく雰囲気の違う曲、雰囲気の違う踊りで稽古場の空気を一転させる。そこはさすがに二人とも百戦錬磨のバレエダンサーという感じで、先程の真美の踊りとは全く別の角度から、技術と表現力の高さで見ている者を魅了する。
静かで官能的な雰囲気を漂わせる曲を、あやめの柔軟性と体幹の強さで美しく見せる。出演者、見学者ともに、
中国の踊りは、
この踊りも彼女のその空気がチームワークのよさを作っているようで早い段階から、どこかまとまりのある作品に仕上がっていた。
ロシアの踊り(トレパック)は、
この踊りは今回の公演の踊りの中で、第二幕のディベルティスマンとして、唯一、青山青葉バレエ団のゲストダンサー、関係者が一人も踊らない。花村バレエのダンサーだけで踊る踊りになる。
実際にはキャンディボンボンも
普段のレッスンでは、優一や美織、
衣装係の由香が作った衣装、ブーツを履いて踊る。三人は思っていた以上に、違和感もなく、踊りやすいブーツに少し驚いた。ロシアの民族衣装を着て踊ると、普段より踊りがしっくりくるような感覚がした。
周りで見ている真理子や
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