第255話 九月通しリハーサル第二幕 お菓子の国へ

 第二幕の曲が始まる。第一幕の『雪の場』からお菓子の国への導入。華やかな場への予兆を感じさせる曲が流れる。

 様々に彩られる美しい景色が広がる。クララ役の園香そのかは王子役の恵人けいとに導かれて、美しい川や湖を通りお菓子の国に向かう。


 お菓子の国の城に向かう途中、もう一度、ねずみたちが現れる。兵隊人形との戦いで生き残ったねずみたちだ。

 この場面では、大人クラスの男性ダンサーと高校生女子のダンサーたち数人、第二幕のディベルティスマンに出演していないダンサーがねずみの役を演じる。

 突然のねずみの登場に、驚き恐れるクララ。再び、王子がねずみたちを追い払います。ねずみがいなくなって安心するクララ。


 やがて、クララと王子はお菓子の国に到着します。お城に着くとお菓子の国のエメラルドとルビーの小姓たちから出迎えられ、クララは美しいティアラとドレスをプレゼントされます。


◇◇◇◇◇◇


お城の広間には、様々なお菓子の妖精たちが並ぶ。

チョコレートの精(スペインの踊り)

コーヒーの精(アラビアの踊り)

お茶の精(中国の踊り)

大麦糖の精(ロシアの踊り・トレパック)

ミルリトン(アーモンド菓子)の精(フランスの踊り・あし笛の踊り)

キャンディボンボンのキッズクラスの子どもたち。

花のワルツ(デコレーションケーキ)のダンサーたち……


 クララは王子に紹介され、金平糖の精として、お菓子の国の住人である妖精たちに挨拶します。


そして、華やかなファンファーレが響き、饗宴が始まります……


◇◇◇◇◇◇

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