第194話 『ライモンダ』リハーサル前のひととき
気が付くと、真理子やあやめ、
佐和も驚いた表情で、
「唯ちゃんすごいね」
と言うと妹の真由も、いよいよ唯を見る目が変わったという風に、
「唯ちゃん、すごい、真由にも教えてね」
と言う。唯が下を向いて微笑みながら少し困った顔をする。
「久し振りだね」
「うん」
園香が少し嬉しそうな表情で微笑むと、真美がニコッとして、
「お邪魔な感じやな」
と言って、大阪の友達のところに行ってしまった。
恵人が微笑みながら、園香に話し掛ける。
「すごいね。ここに集まってるダンサーたち。すごいレベルの高さだよ」
「本当だよね」
「唯ちゃんもすごかったね。驚いたよ」
「本当、私も驚いたわよ」
「そうそう、ここに集まってるダンサーたち。僕も何人か知ってる人がいて話してたんだけど、なんか、今度の花村バレエの『くるみ割り人形』の公演、結構、たくさん観に来るみたいだよ」
「ええ、本当ですか」
恵人と話していると、見覚えのある男性が数人やって来た。
「こんにちは」
「あ!
「今度の公演では主役やるんやってな」
「はい」
「僕たちのスケジュール見て、どこかで、絶対、観に行こうって話してるんだ」
「そうそう、楽しみにしてるから」
花村バレエの前回公演『眠れる森の美女』で
園香が話していると、あやめと佐和もやって来て、久し振りの再会で話に花が咲いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます