第2章 レッスン 京野美織

第10話 美織のレッスン 1

 北村が教室の隅にあるオーディオ機器の説明をしてくれた。北村がオーディオ機器の操作をしてくれる。

 美織みおりがいつも使っているCDをセットする。どこにでも売っているようなバレエ音楽をレッスン用のピアノ曲に編曲したものだ。そんなCDをいつも数枚持っている。


「じゃあ、始めましょう」

 美織は皆の方に微笑んだ。


◇◇◇◇◇◇


 極めて普通のバーレッスン。いや普通にバレエ教室でやっているレッスンよりはるかに簡単に感じた。特段難しい動きを入れず基本的な動きから最後はバランスを確認して終わる。

 園香そのか奈々ななも難しいとは思わず普通についていけると思った。二人ばかりではない、そのレッスンは中学生や高校生はもちろんレッスンに参加していた小学生もついていけると思えたようだ。


【バー・レッスン】

 最初にバーを両手で持ってバーに向かうようにして立つ。つま先を離さず片足ずつ足踏みをするような動き。

 そしてルルヴェ(両足のつま先で立つ)をしたり、上体、首周りなどをゆっくりウォーミングアップする。ポワントクラスではない通常のレッスンは女性もバレエシューズで練習するので、つま先で立つと言っても指先で立つのではなく踵を上げて立つ。ただし足首の部分はまっすぐ張るように一番高いところまで立つ。


〇プリエ

〇タンデュ

〇ジュテ

〇デガジェ

〇フォンデュ

〇フラッペ

〇ロン・ド・ジャンブ・ア・テール

〇ロン・ド・ジャンブ・アン・レール

〇アダージオ

〇グラン・バトマン


 そしてリンバリング(これは各々が各自もう一度ストレッチをして体をほぐすもの)という流れ。

 バレエのバー・レッスンは多少の順番の違いとレッスンメニューの違いはあれど、おおよそ、こういう流れになる。

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