第181話 ペニンのルール
ルールが来た翌日に、王座の間で再度、今後の事を確認する
まず、予算を決める。
「使えるだけ使えと言えばどうする?」
「そんなの、この国に全ての人を集めて開発するわよ、1番の都市にして統一後に少ない予算で運用するわね」
「ならその考えはダメだ、今年の予算の残りで運営してくれ」
「王様、今年の予算は前王が使い切ってます、帝国からの攻撃で、領都を直してますので」
「なら同額をやるから、ニホンエン王国に行ってもらって来い、手紙を書く」
「文官の人数は増やしてよろしいですか」
「あゝ今の5倍50人まで増やして構わん」
「他の国からも採用してもよろしいですか?」
「あゝどうせユーグランから引きにくのだろう、あっちも可哀想だな」
「守りの騎士を、雇っても良いですか?」
「俺に反抗しない程度には、雇ってくれ」
「私はここに住んで良いですかね」
「許可する、ただ後ろの建物の方が、風呂もあり快適だぞ」
「あれってエイルの街の商業ギルドの建物ですか?」
「そうだどこまで知っているか分からないが、実物だよ」
「なら、後ろで業務をやった方が効率が良いですね、王様が最前線に出たら住みます」
そして業務連絡を確定して俺達は、又前線までの旅に出る。
=3=3=3=3=3=3=3=3=3=3
「さてマールも行ったし、私の好きにこの国を動かしましょう。まず文官を20名ほどユーグランから呼びましょう」
ルールは手紙を書いて文官に渡す、ユーグランの宰相に10人を出す様に、そしてエイルの街のホテルを閉めて全員こちらにくる様にもう一通文官に渡す」
「次は騎士団がいないので、守りを考えないとね何処かに兵士が居ないかしら」
統一するために、騎士団のほとんどは国境に集結している。
「余っている兵士は、何処に居るのかしら?」
ルールは知らなかった、各貴族に私兵と呼ばれる兵士がいる事を、少なくても100名からの兵士がいる事を。
「もし誰か族が来たらどうしましょう、ちょっと誰か」
ちがう文官が入って来る。
「ねえこの城の警備はどうなってるのかな?」
「はい執事やメイド100名を、三交代で見回りや食事、洗濯、掃除等をして維持してます、領内は500名の警備兵をやはり三交代で、領内の見回りをさせてます」
「なら増やさなくても維持出来そう?」
「もし、殺された貴族の後継者が、反乱を起こせばどうなるか分かりません」
「分かりました、この手紙をエイルの街の警備隊長に渡してきて、あそこの兵士1500名を応援に寄越させるは、あそこはギルドがあるから大丈夫でしょう」
また文官の1人が、エイルの街に掛けていく。
「不味いわね、何故か文官が減っていく、早く来ないかな補充の人」
=3=3=3=3=3=3=3=3=3=3
バイクで最前線に向かう俺たち。
「フフフ、バイクもまして自転車もリアカーもなくてさ、あの子どうやって連絡を取るのかしらね」
「ホホホ、昔の様に徒歩と馬よね」
「まあのんびりと行政をやらせましょう、私達はなるべく早く統一しないとね」
全くマールもオーロラも策士だよな、バイク置いといたら政策が進むので、置いてこないなんてな!
ルールの願いは夜にこだまする。
「誰でも良いから、人を連れて帰ってきてよ」
どんなにしても、夜は更けていく。
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