第179話 ペニンに入城

帝国の国境を超えて、とりあえずはペニンの王城に一泊する。


「ここは女帝に任してエイルの街に行ったからな、誰が管理をしているのかな」


王城の門を潜ると兵士がいる。


「何用だ、ここは今は誰も管理する者が居ない立ち去れ」


おかしいな?、女帝が管理する者を置かないなんてな?」


「聞くが王は、何処にいる?」


「王なら帝国に行っている、その間は誰も入場出来ない事になっている」


「なら、この国を管理している者がいるだろう」


「大半の貴族は全て処刑された、残る文官はあちらの小屋で書類を整理している」


「なら呼んで来てくれるかな、王のお帰りだと!」


「えっ王様、大変失礼しました。すぐ呼んで来ます」


兵士が走って行く、しばらくすると文官が10名ほどこちらにやって来る。


「お帰りなさい王様そして王妃様」全員が跪く。


「まず王城はどうなっている? 住めるのか」


「えーとメイドが掃除をしてますし、料理長もいますので住めると思います」


「この中の代表は?」


みんな顔を見合わせている、段々とお前だお前だと指を刺して騒いでいる。


「おーいまず代表を決めろ、ジャンケンかアミダだ!」


「王様、ジャンケンとかアミダてなんですか?」


「そこからか説明するのは、うーん」


俺はとりあえずアミダの線を引いて各自に選択させる。


「嫁達よ、適当に横線を入れて、縦線の間にだよ」


そしてみんなが線を入れて俺が下の隠した所を開ける、宰相と文官代表と副代表を発表。


「宰相はA君、文官代表はB君、そして最後の文官副代表はC君ね」


3人は両膝を着き、残り7人はガッツポーズ!


「ならA君を宰相としての仕事ね、この城の使用人全員王座の間に集めてね」


「待って下さい、私はまだここに来て3日目です、無理です」


「なら1番長いのは誰なんだ?」


すると扉が開き、貴族みたいな人が入って来る。


「王様お帰りなさい、やっと文官が10名ほど揃いました、これから国をまとめて行てください」


「君は誰かな?」


「はい私は、ユーキニの母の弟でここの国に残る貴族の1人です。他の貴族3人は騎士団を纏める者の、地方の貴族の領地を回る者が2人です」


「ならこの国の貴族は4人と言う事か、少ないな」


「はいでもそれが、帝国の女帝様の言われた事です」


「まったくその後放置かよ、女帝さん」


「それで王様、今後の事を教えて下さい、この後の事は聞いておりません」


「え〜どうなってんのよ女帝さん、また帝国に戻って相談かよ!」


「え〜とですね帝国の女帝様から、まず騎士団はオーリンとの国境に行ってニホンエン王国の下に付く様にと、付き添いで貴族の1人はいません。残り2人は貴族領を回って、跡継ぎ供を城に登上する様に伝達に行ってます。そして私が内政の人間を集めよと」


俺は考える、どうするどうする!














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