第178話 出発の日
今は一体何時なんだろう、嘘を付いた罰でずーと抜かれている。
「エイルもう勘弁してよ、マールもさ」
「えー何で許すの、嘘つきは下で反省しなさい」
「お腹の子供に影響あるよ」
「大丈夫よ、子供を産んだ人達のアドバイスもらっているからね」
「ハイエイル、旦那様行ったから交代よ」
「もう少しなのにね、旦那様キチンと修行してよ」
今度はユーナの番の様だ。
「ハイ猫の格好よ、可愛いでしょう、下はちょっとずらして入れるね」
「こんな格好も好みなんだ、まったく旦那様は!」
そしてやっと嫁達から解放されて風呂に入る、此処でも注入してやっと本当の解放をしてもらえる。
太陽が黄色いな、凄く眩しいよね。
「マーサーよ、このお主のマイバック中のものが取れんのじゃよ、どうすれば取れるのじゃ?」
「恐らくこれで名前を書いてくれる、それでどうにかなると思うんだ」
女帝はマジックでマイバックに名前を書く、そして手を入れて見る。
「おお中身が頭の中に映っている、これを取る。出たあ取り出せたのじゃよ!」
「姑会議で共有するのなら、みんなで名前をバックに書けば取り出せるし、分けるなら各自がマイバックに名前を書いて保管すれば良いと思うよ」
そしておにぎりを出して食べて見る。
「温かい、塩だけでも美味しいのじゃ」
「良かったよ、なら一杯置いて行こう」
「なあマーサーよ、大陸を統一するのをやめにせんか! 今ならまだ止められるだろーに」
「アンタの娘で俺の嫁のメアリーを、嘘つきにしたく無いからな! 俺は辞めないよ」
「そうかならもう少しでお別れだな、息子よ」
「どうしたんだい、何かあったのかい」
「いや今度はいつ会えるかと思っておったんじゃよ、お前を産んでアヤを産んで3年でこの世界に飛ばされて来た、そして30年待ってやっと合ったのに、僅かな時間でまたお別れじゃと思うとな」
「分からないよ、アイツを追い出せば良いんだからな」
女帝は顔を左右に振る。
「彼奴だけならどうにかなる、しかし後ろに隠れている旦那の時の神が厄介なのじゃよ」
「爺さんの事か、この世界にいないだろーに? 何で厄介なんだよ」
「妾の知らない能力があるはずなんじゃよ、奴がこちらに現れないのはな。恐らく今の地球と繋げる能力があるはずじゃよ」
「婆さんよりも爺さんの方が厄介なのかよ、うーん」
俺は考える、しかし見た事の無いものには対処できるわけが無い。
「やっぱり出たとこ勝負だな、とりあえず頑張るよ」
少しして。
「旦那様帰るからね、浮気したらダメだかんね」チュ。
「ユーナ、俺は何もしないよ」
「旦那様キチンと戻って来てください、子供の顔を見て下さら無いとね」チュ。
「ああわかったよ」
「ご主人様、今度こそお二人を屋敷から出しませんから、安心して下さい」チュ。
「また面倒見る嫁が、増えたらごめんな」
「私の妊娠する順番が回って来ますからね、ほほほ」
そしてエイルとユーナとマリーンは帰って行く、大量のお土産と姑2人を連れて。
「ならあやお別れだな、お袋を頼んだぞ」
「お兄もう一度帰ってきてよ、ババァとジジィに負けないでよ」チュ。
「ああどうにかするよ」
「マーサー元気でな、必ず戻って来いよ」ウグゥ。
女帝は別れのキスしようとした瞬間に、アヤに止められた。
さて行くか、先ずはペニン領! そしてオーリンとの国境だ!
=3=3=3=3=3=3=3=3=3=3
「おい、ここの国境も兵士が沢山いるぞ!」
「本当だ、ここも突破したら追われちゃうよね」
「トール引き換えそう、後はゲン自治領に行くしかない」
「ナーコそれではマサシを見つけられないぞ」
「でもニホンエン王国に行くには、戦いながら行くのかよ」
「いや、怪我は魔法で治るが、皆んな戦闘して、車から離れて盗まれる訳には行かないよ」
「ならゲン自治領に行って見よう」
6人を乗せたジープはゲン自治領を目指す。
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