第172話 キャンプセットの検証
朝だよ、1日で刑の執行は終わりだよ!
「仕方ないわね、続きをしないとね」
「後いくつ隠しているんです旦那様!」
「まあ最後の段ボールだよ、後はないからね」
疑惑の目の嫁達。
「さあ後は何だ、早く見せてくれ!」
キャンプ用品だよ、大したものは無いはず?
まずは鍋とヤカンだよ
「鑑定、まあ普通の野営用品です。ただヤカンはどんな水でも沸かす事で、浄化して聖水を作れます」
「泥水も、下水の水もか?」
「そうですね、水なら何でもです」
「夜ゾンビが来ても安心だな」
はい次はフライパンね!
「えーと油がなくても炒め物ができるのと、揚げ物が出来るです」
「マーサーよ、ジャガイモをあげてみてくれ」
俺はBOXのジャガイモを出す、ナイフで切って揚げるように唱える。
「ホウ確かに油が勝手に出て来るな、取皿に持って塩をかけてくれ」
俺は塩をかけて上げる。
「美味しいの、揚げたての皮付きフライドポテトはな」
「女帝様、それが皆に教えたジャガイモの食べ方ですか」
「そうじゃよ、食べてみよ」
食べたことがある人もない人も美味しそうに食べている、ただ舌を火傷した様だ。
次は、スプーン、ナイフ、ホークを出す。
「えーとまた暗殺道具と出てます、後アダマンタイト製です」
「恐ろしく貴重な鉱石だじゃな、まああまり出さん様にしよう、特別な食事会のみじゃな、次を出してくれ」
つぎコップね。
「えーと、アダマンタイト製で使用者の考えた液体の物が注がれる」
「水、酒、ジュースはもちろん、ガソリンや灯油なども出て来るのかな?」
「料理の出し汁も出るのお兄?」
試しに出したら、コンソメスープが出て来た。
「マーサー限定でも、料理が美味しくなるな、次」
ガスコンロとカセットガスボンベを出す。
「ガスコンロはカセットガスボンベと一緒で使用する、間違えて投げると大規模爆烈魔法になる」
「まぁあっちの世界でもたまに事故があったから仕方ないな、次を」
エアーマットを出す。
「快適に過ごせます、保温効果ありです」
次に寝袋を出す。
「えーとエアーマットの上で繋げて使えば更に快適な眠りになる」
「妾にもセットで何個か置いていけ、次」
ガスライターを出す。
「火魔法を出せる、取り扱い注意です」
「これ前に使ったら火柱上がったよ、確かに注意だな?」
次にLEDランタンを出す。
「永遠の照明ですね、燃料要らずと出てます」
「城の各所に配置したい、沢山置いていけ、次」
椅子とテーブルを出す。
「椅子は全身マッサージと、テーブルは折りたたみ式だけです」
「それは妾達姑の分を置いていけ、次」
テント1人用を出す。
「これは結界だけです、旦那様のBOXに入れた時の効果と同じです」
「特別には無いだろうが、この世界の物より軽くて丈夫なはずじゃ」
確かにコンパクトで軽いよな。
次はリュックを出す。
「鑑定はしました、マジックバック時間停止と1000m✖️1000m✖️1000mの容量です。さっきのバックより大きい!」
「これは流石に世間には出せん、封印しておけ、次」
洗濯石鹸を出す。
「衣料の洗濯の他に食器洗剤にもなるです」
次はストロー浄水器と使い捨てトイレを出す。
「どんな水も飲み水になる、汚物を瞬時に固めて灰にする」
「女性の長旅には必需品だな」
「今まで一度も出しせませんよ旦那様!」
「それが有れば快適な旅なのに」
嫁達の声を無視して、キッチンペーパーを出す。
「えーと吸水100%です、取り扱い注意ですね」
「油も吸収するじゃろ!また危ない物を出したな、次」
ネコ砂を出す。
「汚物を固める、臭いを吸収です」
「最後の処理が大変だな、簡易トイレのが良さそうじゃな、次」
ネコ缶を出す。
「魔獣の使役ができる100%です」
「お兄テイマーになれるの、大きいネコ欲しい」
「アヤ、食費が多いのでダメじゃよ! 次」
「お母さんのケチ、ケチケチBBA」
あっ・・・え〜とウォータータンクです。
「どんな水も浄化して飲料水になるです」
「まあ良い、マーサー何を隠した素直に出すのじゃよ!」
「また何かを隠したの旦那様」
「いい加減にしないと怒るわよ!」
イヤイヤ、マールは怒りぱなしだろう。
「旦那様がいけないのに、ともかく出してください」
俺は調味料セットを出す。中身は無いはずが、買っていた様だ。
醤油とポン酢と胡椒と七味唐辛子と中濃ソースと味の素だった。
「ホウホウ、それだけの物が有れば、かなりの料理が出来るな! 効果がどこまで有るか分からんが、最後に塩で調整しよう、良し調理場で今日は食事を作って見よう」
皆んなで調理場に移動して色々な地球の料理を再現した。
料理長以下全ての人が必死にメモをしていた。
「ふむ、これは良い物が見つかった、全てコピーして残して行けよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます