第165話 地球の食べ物は世界を救う

帝女の言葉でみんな我に帰る。


「どうじゃ甘いだろう、そして飲み物はすごい飲み物じゃよ、あまり広げたくは無いがすごい飲み物じゃよ」


「この効果はどの様な物なんです」


「まあ色々じゃよ、後でそち達の娘に聞いてくれ、それで皆食べた時に幸せだっただろう、美味しいもの前に争いは無くなる」


「でもマーサー王しか出来ないものでしょ?」


「そうだが、ニホンエン王国では、うどんと茶色い汁を作ろうとしている、その内に甘味も出来る様になるだろー! 各国で色々な材料を発見してもいいだろう」


「ならこの効果も出るんですね」


女帝は首を横に振る。


「それはマーサー王のスキルだからね無理じゃな、美味しい甘いだけでも世の中は平和になるじゃろう。


女帝は俺を見て来る?


「マーサーよ甘味の元はいくつ知っておる、砂糖と蜂蜜のほかに?」


「えーと、砂糖は甜菜かサトウキビ、蜂蜜は虫の蜂だなそれに、メープルシロップは楓の木だったっけな」


「まだまだあるじゃろ、思いだせい!」


「そうだ、干し柿や干し芋もあるし、大体の果物は日に当てれば甘くなる」


「他はどうじやよ」


「他、他か? え〜何がある?」


「フフフ、あるじゃろー酒だ、その発生商品のみりんじゃよ!」


「そうか料理酒なんかもあるな」


「お主の領地でもし出来たら妾達にも分けてほしい」


「いいけどまだ米や大豆を増やしている段階だよ、もう少し待ってほしいな」


「女帝様、何故その様な物が有ると争いが無くなるんです?」


「余計取り合いで戦いが始まるのでは」


「だからマーサーが大陸を統一して号令が出せれば良いのじゃよ」


「それはどうして何ですか、分かりませんよ?」


「まず作物を作って行く国、鉱山で掘って行く国、軍隊を出して魔物や盗賊などと戦う戦力を出す国、正し1カ国に戦力は渡さんまた新しい争いが始まるのでな」


「そうですね、軍事力の集中は避けたいですね」


「良心ある者ならいいが悪の心ある者がこの大陸の男共に多い、その男達は諦めるがこれから生まれる子や成長する子を教育して争いの無い国を作るのじゃよ!」


「それでも時間はかかりますよね、どうしますかね」


「そこでマーサー王のスキルを活用するのじゃよ! 此奴の能力コピーでまずマジックバックの時間停止の物をコピーさせて、マジックと言う物で名を書けば、その人物しか使用出来ないので倉庫代わりになる。そこに作物を入れて置けば天候が悪くても備蓄で乗り切れるし、また新たな年に作物を植えれば良いのじゃよ」


「あゝまず争いは天候で作物が、あまり育たない時に起こりやすいですね」


「そうね貴族はある程度分配が来るけど庶民は、ほとんど餓死になりますね」


「貴族だって、働く領民がいなければそれ以上威張ってもお取りつぶしね」


「そしておなかを空かせた民衆が貴族を殺したら、王族がまた民衆を殺してしまいます」


「そして国民がいなくなった国を隣国が責めて人と食糧を奪って行く、反対に残りの王族だけで隣国を攻める、そうか食料が問題なんだ」


「妾が送ったジャガイモをどの国も警戒して食べなかった、あんなに美味しいし、料理も簡単で栄養があるのに知らないだけで警戒して食べなんだ」


「そうですね、マーサー王や彼方の世界から来た人に教えてもらい、どうにか食べれる様になりました」


「そこが教育じゃよ!知らない物を教えて後世に伝える、今がその一歩じゃよ、教育の大切さを教えなくては」


「お腹が一杯なら動けないし、幸せになれるもんね、お兄頑張れ」


「そして此奴はまだまだなにかを隠して居る、みんなの揃って居る此処で出させるしか無いな」


「もう無いよ、後はコピーをしたもんだけだよ」


「ならまず劣化の無いマジックバックをコピーしてくれ、その後は1つづつ物を出して貰おうかの」


産みの親と嫁と姑、周りに俺を助ける者は無し! どうするどうする俺!

























  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る