第164話 親会議
さて俺の無実は晴れた、これで堂々と道を歩ける。
「さてマーサーよ、お前の嫁の親族会議で決まった事だが聞くか?」
「いや此処にはオーロラの母親が居ないだろー、それは無効だ!」
「なら入って来てくれ」
扉を開けて女の人が入ってくる。
「あれお母様、何故いるんです?」
入って来たのはマールのお母さん
「オーロラさん、貴女のお母様は今元王に説教してます、後エイルちゃんのお母様とお祖母様も間もなく着きますよ」
「でだ親として子に注文をするのは当たり前だな!」
「注文?、断る」
(これ絶対あの事だろう)
「断る、なら親として子のために今回の婚姻を認めんぞ、良いのかな?」
「何で脅して来るんだよ、分かった話だけは聞くよ!」
「ならまず話をしておこう、此処にいない親族もおるが、皆婚姻を認めている。まだ会えない親達もいるが、其処はこの後に話し合いだな」
頷く俺と嫁達。
「其処でお主の持っている物を妾達にも売ってくれと言う事じゃよ」
(やっぱりそっちの方かよ、絶対に拒否しよう)
「妾も地球の物が欲しいし、アヤも欲しいと思う、そしてお主の能力で数を増やして欲しいのじゃよ!」
「待てくれ、その秘密は何処から漏れてる」
「お主の嫁からかな、みんな親には報告しているぞ」
俺は嫁達をみる、全員顔を背ける!
何気にユンは縮んで頭に手を置いて、隠れるふりをする。
「お前達は、夫婦の秘密だろ〜」
「仕方ないです、親には素直に報告しないとね」
「早々親だから、共通の認識を持ってもらわないと」
マールとカケールが言う。
「私は死別しているので黙ってますよ、旦那様」
「私もいないので黙ってます」
チリルとユーキニが言う。
「私はお祖母様に報告してます」
ポーリンが言う。
「メアリーからも教えて貰っている、諦めよマーサー」
「しかしそれでは夫婦としての秘密が漏れすぎですよ」
「秘密がありすぎると夫婦として問題がある、妾はお主の生みの親として残りの秘密を教えて欲しいのじゃ」
その時みんなが俺と女帝を交互に見ている。
「女帝さんが、旦那様の産みの親」
「えぇ、もしかして帝国の後継者?」
「イヤイヤそれよりもメアリーとは兄妹になるの」
「そうだお兄とお姉は兄妹だね、私とも結婚出来るね」
「あれポーリン王国に旅立つ前に教えていなかったっけ!」
「何か有耶無耶で忘れていました」
「そうだあの時言っていた気がする」
みんな忘れている、俺もだけどな。
そしてまた扉が開き、女の人が入って来る。
「あらマーサー王、元気ですか娘と上手くやってる、早く孫が見たいわよ。
何なら私ともどう!」
「お母様恥ずかしいからやめてください!」
「何言ってるのオーロラは、いつになったら孫の報告が来るのよ、来たのは別れた亭主を迎えに来いの手紙だけよ、今下で説教してぶん殴って、国に帰ったら無給で休みなく働けと言って来たわよ!」
「そうですが、此処は他にも親族の方がいます、言葉はお淑やかにお願いします」
「良いの良いのよ、みんな親戚なんですからね、遠慮は無しよ!」
「あれエイルはどうした居ないのか?」
「お母様、居ませんねどうしましょう」
「エイルのお祖母様とお母様、私マールからお話があります、少し彼方の方にお願いします。
3人は角の方で話をしている。
「分かったわよ、会いに行くのは子供が生まれるまでは待つわね」
「そうだな、無事に生まれてくれる事が大切じゃな」
「ありがとうございます、それでは彼方に」マールが頭を下げて2人を案内する。
「さて此処にマーサーの嫁の親族が一応は揃った。まだ何人かコンタクトを取っていないが、嫁達と揉めてないならこの仲間に迎える事とする」
「そうね賛成」
「私もよ」
「「「賛成」」」
「ひとまずは賛成します、ただこの集まりがおかしな方向に行くならば反対しますね」
「ユーグランドの元王妃は、賛成出来ないと」
「いえ、違いますよ、この子の次の時代の事を思っての事を発言してしまいました、もし特定の子に王の後継をさせるならばまた戦いが始まりますよね」
「そうじゃよだから親が生きているうちにその生まれる子達を未来に導くのじゃよ、全ての悪を滅ぼして平和な争いの無い世界を実現するのじゃよ!」
「マーサー王よ、かりんとういやプチケーキとそれに紅茶をテーブルの上にだせ
皆の分をな」
俺はイヤイヤアイテムBOXから出す。
「これは何ですの?」
「何人かは食べているが、食べてない者も食べてみよ」
全員プチケーキ食べて紅茶を飲む。何時もの幸せそうな顔だ。
「これがこの会議の答えじゃよ!」
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