第156話 トーラン掌握
トーラン王城に入り、謁見の間に行く。
大きなドアを開けられて、中に入って行く!
左右には立派な服を着た、貴族と思われる者達が並んでいる。
正面には王冠を被った男の人と女の人が、高い所から見下ろしている。
「お父様お母様、ただ今戻りました」
「よくぞ戻ったカケール姫よ、隣が統一する者か?」
「はい、昨日お話しした通り、私の夫となりこの国に御出で下さいました」
「それと帝国にいるマイケールの手紙を今一度こちらによこしてくれ」
1人の女官がカケールに近づき、手紙を受け取り王に渡す。
「皆の者、カケールの兄マイケールは帝国で己が女帝殿に浴びせた言葉を謝りに行き、己の身を差し出して、この国に帝国の力を及ぼさない様にした。後は死刑を待っていた所に、ニホンエン王国王に助けられた。感謝を伝える為に己の王位相続を放棄し、妹のカケールの下に付く事により、命をニホンエン王国王に助けて貰った恩を返そうとしている。そこで我等はカケールとニホンエン王国王にこの国を預けようと思う! 反対の者は挙手して意見を述べよ」
「はい、本当にその手紙はマイケール様の書いた物ですか?」
1人の女官が、手を挙げる。
「あゝカケールが確認している、他にはないか」
又別の女官が、手を挙げる。
「マイケール様はいつお戻りで」
「あゝこの会見が終わり、ニホンエン王国国王が、帝国に戻り次第に解放されるようだ、他には」
又々別の女官が手を挙げる。
「マイケール様に怪我はありませんか、食事も食べているのでしようか?」
「それは大丈夫だと聞いている、他には」
更に別の女官が手を挙げる。
「マイケール様の「良い加減にしろ、マイケール以外の質問は無いのか!」
女官の質問に王が切れた、マイケール可哀想に。
「お父様、お兄様を慕う者は多いです、ですが貴女達、嫁になるなら私の姉になると言う事、それに母と私の2人の小姑がいて良いのかしら」
「それは」
「なら逃げます」
「そうです、もう王位とは関係ないので、他の国にでも逃げますよ姫様」
「待て待てお前達女官がいなくなれば、国の行政が止まる、馬鹿な考えはよせお前達!」
「そうよ、私の旦那様が、この大陸を統一したら全ての国は旦那様の物、逃げる所は何処にも無いわよ!」
「なら、マイケール様には宰相になって頂き、私達は補助致します、宰相様どうでしょう」
女の女官達が、1人の女官を見ている。
「良いわよ変わってもね、正しマイケール様の嫁は変わらないわよ、私がなるわね、大体貴女達では王妃様とカケール様に勝てるのかしらホホホ」
「負けませんよ、私達4つ子の魅力でマイケール様を虜にします、そして数で王妃様とカケール姫に挑戦します」
「ホホホ、なら貴女達5人がマイケールの嫁になるのね、良い覚悟です、楽しみね!」
「お母様、私は旦那様に付いて行きますので、この国を上手く動かして下さい、それと5人さん! 帰ってきた時にまともで無いならその時は大変だからね、ほほほほほほ」
「そうねホホホホホホ」
いやー、似た者親子だな。
「それでは反対の者はいないな、ならニホンエン王国国王とカケールは、こちらの椅子に座って王としての宣言をしてくれ」
俺とカケールは王座に座り、王と王妃に王冠を着けて貰う。
「俺がニホンエン王国の王だ、この度はトーラン王国を吸収して統一の為の足がかりにする。前王と王妃には行政を引き続きお願いする、反対もなく協力してくれた事を感謝する。それで皆に特別なプレゼントだ、おにぎりと言う食べ物を配るよ、それをこの場で食べてくれ!」
俺はアイテムBOXから、おにぎりとお茶を薄めた物を出してみんなに配る
全員に配った所で、よし[トーラン王国万歳]と叫ぶ。
みんなも「トーラン王国万歳」と言い続いてくれる。
日本の国会では衆議院解散の時万歳三唱を持って解散する、トーラン王国もこの時解散して新たにニホンエン王国となる。
その後はお昼を取らなかった嫁達が、お代わりを求めたので並ばしたら、元王と王妃が並んで、その後にも女官や貴族が並んで、おにぎりを求めたので疲れた。
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