第151話 ポーリン王子との対面

さて帝国国境からポーリンが隠れていた屋敷までは、バイクなら朝出て夕方までに着いてしまった。


「夕方だけど、どうする?」


「はい、良ければこのままお会いして下さい、兄に情報がバレる前に」


「まあ王の親書も有るし、大丈夫だろう」


俺たちは、館に着いて、玄関から呼びかける。するとメイドが出て来る。


「どちら様ですか、ただいま奥様はお客様が来てますが、事付けならお預かりします」


「モリーこんにちは、私よ」


「えっポーリン様ですか、なら逃げて下さい。今いるのは王子です」


なら話は早いな、護衛はいるのか?


「其方の方は、誰ですか?」


「モリー、答えなさいすぐに」


「えぇと、庭に5人と、室内に王子を含めて3人です」


外の5人を先に片付けるかな。


「旦那様、私とオリビア・メアリーとカケール・オーロラで行きます」


なら中は、俺とユーキニとケイ・ユンとメリッサ・ポーリンだな。ポーリンは黄金装備で見ていろ。


「中の戦闘は旦那様とユーキニさん・ケイさんで大丈夫ですか?」


早く終わったら助太刀頼むね、殺したく無いから!


「フフフ分かりました、私マールがすぐ終わらして駆けつけます」


そして中庭と別れる


「モリー、お祖母様の所に案内しなさい」


ポーリンが、歩きづらそうだが支えながら部屋に行く。


=3=3=3=3=3=3=3=3=3=3

庭の騎士と対峙するマール達。


「何者だ、俺達をポーリンの騎士団と知って戦うのか!」


「つべこべ言わずに掛かってきなさい、来ないならこっちから行きますよ」


「狭くて傘が使えないは、剣で殺したらどうしようか?」


「オリビア、とっとと剣で倒しなさい、旦那様の側に行かないと」


「何でよ、結構大変よ」


「小娘食らえ」


「遅い、それと腹が出てる」


オリビアは剣で剣を止めて相手の腹を蹴る


「オリビア剣を使いなさいよ、吐いた汚物で汚い」


「マールも相手の顔なぐり、鼻血が汚い」


「いいから早く倒して、旦那様の側に行かないと」


「マール何で焦っているのよ、相手大した事無いでしょう」


「オリビア忘れたのオーロラのお母さんの事、キスしたのよ! その後は狙われてるのよ、会う相手は女なら駄目なのよ!」


「そうだった、ならとっとと眠らせましょう」


ガキ、ガンガン、ボコボコ、キンキン、べべん。


「よし、縛って武器は袋に入れて、旦那様の応援に行くわよ!」


=3=3=3=3=3=3=3=3=3=3


トントン「大奥様、お客様です」


「後にして、今取り込み中よ」


構わず俺たちは部屋に入る。


「どなたなの、失礼よ」


「そうだな、俺たちは王族の会議中だ、早々に退出しろ!」


その時に、外から怒号がして来る。


「何だ、外を見てみろ」


1人の護衛が、窓から外を見る。


「戦闘してます、女の騎士?戦士とにかく戦ってます」


俺は王子に剣を向ける、護衛は剣を抜こうとするが一瞬で倒れる。


やっぱり強いね、ケイもユーキニも!


「お前達は何者だ、こんな事して反逆罪だぞ」


俺は王子の首に剣を当て、空いてる手で手紙をお祖母様に渡す。


「何だ、この手紙は読めと言う事か」


お祖母様は手紙を読む。


時折「そうか」とか「ホウホウ」とか言っている。


手紙を読み終わり、俺を見た後、王子に言う。


「王子よ遅かったな! もうポーリンは統一する者の嫁となった。お前は降参するか、反逆者として首を刎ねられるか! どちらか選べ」


「何を言うんだお祖母様は、そんな事は無いポーリンは死んだ! 親父も帝国で死刑だろー、王位を継ぐのは俺しかいない」


「なら降参は無しだな、王族反逆罪で縛り首で良いな」


「わからない事を何故言う、俺に剣を向けている奴が反逆罪だろー!」


「やはりお前は王の器では無かったな、ポーリンの下につけば長生きできたのだろーにな」


「良いからそこのお前! 剣を引け、お前は一体誰なんだ?」


ポーリン、兜を取ってその美しい顔を、心の醜い王子に見せてやれ!


ポーリンは兜を脱ぎ、素顔を晒す。


「兄さん残念よ、お父様は私の旦那様! 統一する者の下に付いたは、お兄様もその様にすれば、長生き出来たのに」


「王子よ、この手紙を読んでみろ、王は引退この国は統一する者の傘下となる、もうポーリン王国は亡くなった。有るのはニホンエン王国だ!」


「嘘だ、そんな事は無い」


王子は俺の剣を手で払いのけるが、背後からマールに殴られて気絶する。


「旦那様、遅かった?」


いや丁度話が決裂したとこだ、タイミングバッチリだよ。


それじゃ、こいつら連れてポーリンの王城に行くか!


「旦那様、お願いします、旦那様がこの国を治めて下さい」


「我からもお願いする、早く王城に行って国民を安心させてくれ、光の聖女と統一する者との婚儀の報告を」


俺たちはお祖母様とコイツらを連れて、ポーリン王城を目指す。


自転車とリアカーで、移動する。


オーロラがユーグランの国境に行き、兵に王城に来る様に伝えてもらう。


帝国国境にはメアリーに行って貰い、進軍させる。









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