第148話 異世界ロードレース
参加人数は4人、自転車VSオフロードバイク、異世界初の競争だ!
簡単だがルールは城門の下を通って戻ってくる、このバイクの性能を見る為だ。
「旦那様もし勝ったら、辺境には行かないからね、マール頑張って」
「そうね、オリビア頑張って」
「俺の応援は無しか」
執事総長は女帝を見るが、無視される。
「お父様頑張れ」
メアリーの応援に、執事総長は手を挙げて答えている。
「さーてと、どうしようかな」
アヤ、最初はトップと並走して、後半ぶっちぎりでよろしくな。
「やっぱり、それが盛り上がるかな?」
最初からトップだと面白くない、恐らく獣人のユーナでも60kmぐらいしか出せない、馬よりは早いがな!
「ならその作戦で、行くわ、よろしく」
「旦那様、妹さんと仲がよろしいわね、浮気者目! 言っておきますが、子供が生まれたらこれ以上は奥の人数は増やさないからね、自由はこの子が生まれるまでよ!」
何で?
「なぁ何で! そんなの2人目が欲しいからよ、何人でも旦那様の子を産むわよ」
分かったよ、自重しよう。
さて兵の配置が終わり、4台を一列に並べる。
さーて行くよ、よーい、ドン。
3台がダッシュでスタートする、アヤはエンジンを掛ける。すると皆んな耳を塞ぐ。
アヤがスタートする、彼らも速いが所詮自転車だ、バイクの前にはどうにもならない。
まず、マールが抜かれる、そしてオリビアも抜かれて、ターンの時に執事総長も抜かれる、後はアヤの独走でゴール!
少しして、執事総長、オリビア、マールの順にゴール。
「旦那様何ですか、この自転車は早すぎる」
「全然追いつけない、それと匂いは何」
「王よ、私も全然追いつけません、もしかして新しい魔道具ですか?」
そうだな、説明すると馬が20頭順番に重なる早さだな、上手くは説明出来ないが?
「これは、何に使います、王よ」
まあ、偵察と移動かな、後はうまく車体作って荷運び出来るかもな!
「それでどうするのよ、私達は出て行くんだけどね」
「もう負けたから何も言わない」
これの運転を覚えろ、クッション機能があるから自転車より振動が少ない。
さらに自転車より速いから、余程の事がない限り敵からも逃げられる。
「お兄、おじさん達ランクルよ恐らくわね」
えーランクルかよ、お袋のGTRじゃ無いのかよ、あれなら未舗装だからうまく走れないのにな。
「ランクルて何かな?」
マール、四つの輪がある乗り物だ、これよりさらに速い。
「でも森の中なら、バイクのが小回り効くよ」
そうだな、とりあえず運転を教えて見よう、アヤ何人か教えてくれ!
「了解、ならこちら5人お願いね、集合」
残りは俺が教える、とりあえずヘルメットとブーツを履いてくれ。
やはり異世界、身につけると自動調整した、サイズフリーだ!
そして1時間後、皆んな運転出来る、さらに、オリビアやユーナはウィリー走行までしてる、エイルはマックスターンを覚えてる。埃が凄い。
「どう煙幕よ、小石も飛ばせるし面白いわよ」
「旦那様楽しい、ちょっと門の外に行ってくるね!」
おいお前達待て、何処に行く。
「ちょっと外まで、すぐ帰ってくるよ」
「王よ、私も行って来ます、護衛です」
「マサシ、異世界人は元気だな、所でお前は何を他に持ち込んだ! ある程度教えろ」
コンビニ弁当とか、キャンプ用品とか、日用雑貨だよ。その内に全部見せるよ!
「コンビニ弁当か懐かしいな、それも数を出せるのか?」
オリジナルが腐らなければ、かなりの数だな、それと米と味噌と醤油は、俺以外の異世界人が作っている。
「妾達以外? 誰じゃ」
江戸時代初期の忍者達だよ、自然派の味噌と醤油が作れる。けどクセがあると、俺は思うから、後で食べてみてね。
「その様な者達も、この世界に来ているのか」
さっき和服を切った感じの黒髪の子がいたでしょう、あれが江戸時代初期の忍者の子達だよ
「妾の世界も面白いの、和食を食べられるのか、待ち遠しい」
後はおつまみや菓子、酒もある。
「待て待て酒もあるのか?」
お茶もジュースもあるけど、この世界だとみんな能力を上げたり付与したりするので水で薄めて割ってる、お茶もウイスキーもポーションと言う回復薬だよ!
「難しいの、地球のオリジナルは中々食べたり飲んだり出来ないな」
とりあえず塩ダレ弁当とお茶をあげる、食べてみて! 体に異常無ければアヤにも上げるから。
女帝は美味しそうに、塩ダレ弁当とお茶を飲んでいた
「フフフお茶は温めた方がいいな、それと弁当も美味しい」
しかし彼奴ら帰って来ないな!
日の暮れる頃ライトを点けて、皆んな帰ってくる。
アヤ燃料はどうだ?
「大丈夫全然減ってないよ、散々走ったけどメーター動いていない」
なら後は、オイルとかはどうかな?
「おそらく、メンテナンスフリーだと思うよ、感触としてね」
ならこれで明日出発させよう、エイルとユーナは最後の晩餐だな。
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