第121話 どうする姫達

俺を尻目に女の子の会議!


「さてどうするかね、お祖母様のいう通りなら私達には、旦那様と共にあるべきね」


「はい確かに旦那様に、捧げてしまったものを今更返せとは、口が裂けても言いません」


「エルフにもその神託あります、お母さんが言ってました、100年も前ですがね」


「オリビアさんいくつなの?」


「聞かないで、口が滑ったの!」


(オリビア年齢何歳なんだ?)


「なら残りの4人の方の考え方次第で、この神託が生きるかどうかね」


10人の目線が、4人に注がれる。


「あの何かしら」


「怖いんですけど」


「きゃー」マントをかぶる。


「先程は助けて頂きありがとうございます」ぺこり。


「貴女達の、目的は何ですか?」


「わぁ私はあのその・・・・・・」


「よろしいでしょうか!」


カケール姫が、手を挙げる。


「はい貴女どうぞ」


それを見て、エイルが許可する。


「まず私カケールは、ポーリン姫を其方のお祖母様に守って貰えるように一緒に来ました。メリッサ姫は途中で会いましたが、そちらも守って欲しいのです!」


「この大陸には統一する者が現れる、帝国の神託の巫女様の発言です。それを阻止しようと暗躍する者に命を狙われています!」


「私ペニン第二王女ユーキニも、同じく王族より命を狙われています」


「ならカケール姫は、命を狙われてはいないと」


「私は付き添いです、ポーリン王女をこの国に送る為にです」


「ちょっと待って作戦会議集合」


俺の周りに奥様達が集まる。


「まずみんな統一する者が、いる事は納得しているのよね」


「はい全員、会ったことのある方達です」


「メアリー様の言う通り、私も見た事のある方達です」


「なら旦那様の事を喋って納得させますかね」


「そうだけど、これ見てあの方達引いてるわよ」


「だからスカート捲るな旦那様」バコン。


エイルに殴られた!


「全く何時も何時も、見たいなら寝室で幾らでも見せます! 相談中は邪魔しないで下さい」


輪を解き、4人の方を向く。


「えーと皆さんは、統一する者は要ると思いますか?」


「はい其方の、帝国の神託の巫女様の発言です、信用しています」


「私も信用しています」


「同じく信用しています」


「私はその方ならガッカリです、信用以前の問題です!」


「何故? 信用以前の問題なのです、カケール姫」


「だってその変態を、統一する者とは思えません!」


天を仰ぐエイルにマール。


「待って下さいカケール姫、私も一度旦那様から離れましたが、再度考え方を変え戻って今の所此処にいます、外見の一部分だけで決めれば、後々後悔しますよ!」


カケール姫は、顎に手を当てて考える。


(全く、旦那様は何も考えず行動する)


(やっぱり抜き足らないのよ)


(まぁ私達が周りにいて、手を出さないのも困りものですけどね)


(他の部屋で抜いて来るね)


(ユーナ待ってて)バゴーン、マールの拳骨。


「だから旦那様の行動で揉めてるのに、スカート捲るな」


「あのーもう一度聞きます、この変態が統一する者とは本当ですか?」


「信用するかは貴女達次第、駄目なら他の王女さん達とお話しするわね」


「そうね、私はとにかくユーグランの王城に行きたいので、他の方でもいいのよ」


「私の国は私しか王女はいないわよ、それでどうやって全ての王女を揃えるのよ?」


「別に、なら隣の王国の名前分かりますか?」


「隣? 隣はヘキニ王国よね!」


「はいヘキニです」


「私も記憶ではヘキニ王国です」


「待って逃げる途中で、違う名前言っていたわよ!」


「「「なんてペニン王女様」」」


「えーとね、・・・・・・思い出した! ニホンエン王国だ」


少女4人が、俺を見る。


「「「「嘘ーこの変態が王様」」」」


照れるな〜俺ハハハ。


「本当に頭が痛い、旦那様もう少し威厳を持って下さい」


「仕方ないよ旦那様なのだからね」


いつも優しいねユーナは!


「なら今からベット行きます」


「「「「いい加減にしなさいユーナ!」」」」


「ごめんなさい」ぺこり。


「さてどうにもこうにも、統一は始まったわよ! 貴女達は今旦那様に、会えた幸運をどうするかよね!」


「付いて来る者離れる者も、明日までに決めてね、明日はユーグランの王城に向かうので」


俺達は部屋を出る。。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


部屋に残った王女達。


「どうしますか皆様達、私はメリッサとポーリンさんは保護しますが、この領地は孫のエイルの物と王城に報告しました。少なくとも保護するのであれば、エイルの許可無くては出来ませんよ」お祖母様の言葉。


「そうね、いつの間にか王様ってやはり凄い婿殿ね!」お母様の言葉。


「あのーどの位凄いのですか?」


「そうね、隣の私達の領地から王城に行って、此処に立ち寄るまでの10日間位で、ヘキニを滅ぼしてニホンエン王国だったかしらね、それを樹立して此処にいる! 本当に凄いわね」


「早々国境の紛争で出て行った200名の兵士で、ヘキニ王国を取って来たわね」


「えー10日ですか?」


「200の兵士だけ?」


「国境紛争が、国取り?」


「冗談ですよね?」


「あらユーキニさんは聞いて来たのよね!」


「はい、いろんな村々で言ってました」


「なら本当ですよ、そろそろ行かないと婿殿のご飯に行かなきゃ」


「ほら貴女達も明日までに決めといてね、それと夕飯は此処に持ってこらせるわよ」


お祖母様とお母様は出て行く。


そして少し立って運ばれて来た夕飯は、サンドイッチと牛丼を薄めたスープ。


明日の朝はどうなるの!












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