第120話 神託

進む自転車、エイルの街の門。


「どうぞお通りください」


すごいねエイルは、顔パスかよ!


「私の街だと言っているでしょう。あの時だって揉めるのがおかしいのよ!」


「おじさんは本当に可哀想だったよ、我儘の姪っ子に虐められて!」


「マールやっぱり決着付ける」


「私も参加します」


いやいやさっき。


「私も参加」


「なら私も」


「魔法ありなら」


お前達戦闘狂かよ、メアリーとチリルは、あゝ成るなよ。


「旦那様、彼女達もなかなかよ」


「そうよね、猫かぶってるよねメアリーちゃん」


「チリルちゃんも私と同じタイプかな?その手」


何手って?


チリルが、手を後ろに回す。


「旦那様、何も無いです、私は弱いですよ」


「わたしもほらほら」


逆にメアリーは、手を見せる。


「何を言ってるの聖女さん、貴女は魔法でしょう!」


なら忍者三人娘もアレだしな? ケイユンは騎士とメイドか、ならユンだけか何も無いのは?

「そうです私は弱いですよ、ご主人様守って下さいね」


「何カマトトぶってるのよユン、貴女は毒殺専門でしように! 薬剤師のくせに」


本当かメアリー。


「雇い主の、私の言う事は本当です」


「でも旦那様には、効かないのよね?」


「それは絶対防御のせいで、何も効かないのよ全員よ! だから諦めなさいね」


「やはりあの薬品は凄いのですね!」


「「「「「「「「実験したんかい」」」」」」」」


やはり俺の周りの女は恐ろしい。


「鶴ちゃんなんだって」


「はい全員恐ろしい女だと、怖いと」


「旦那様が、嘘をつかなければ優しいわよ」


「そうよね怖いのはエイルだけよ、私は旦那様に従順よ」


「マールの家に行く前に決着付ける!」


お前達行くぞ、先頭を歩く。


「旦那様覚えてるの、そっち反対よ」


えーとマール先頭をお願い。


そしてマールの家に到着、玄関入ってこんにちは。


「お帰りなさい、みんなお揃いで、お婆さまが奥でお待ちよ」


俺たち全員奥に行く、ドアを開けると見知らぬ少女が3人?


「マーサー殿お帰り、無事に王都でエイルの領主交代は認められた! もしお主が、婿になり領主となっても誰も文句は言わん!」


「それがお祖母様、旦那様は隣でヘキニ王国を滅ぼしニホンエン王国を樹立しました!」


固まるお祖母様と周りの人々。


「・・・・ちょっと待ってよ、エイルは何を言ってるの?」


「お母様、私もあちらに行って確認しましたわよ、本当に凄い旦那様よ」


「だがしかしどうしようかな?」


そして揉める事30分結果だけだと、まずエイルを領主として王に謁見、その時に俺が旦那で、ニホンエン王国国王だとバラシて、後は出たとこ勝負!


「しかし旦那様は大変な出世をしたもんだな、そして帝女と元ヘキニの姫を嫁にもらうか、なら帝女殿あの事は現実になるのかの?」


まわりを見るメアリー。


「今この場で、実現するかも知れませんね!」


何の事だ?


「旦那様にこちらの3人を紹介しよう、右からオーリン共和国第一王女メリッサ様。真ん中はトーラン王国王女カケール様。左はポーリン王国王女ポーリン様じゃ」


「そしてさっき拾ったのはペニン第二王女ユーキニ様ね」


へーみんな王女なんだ、凄いね!


「7カ国の王女か! 王位の順番は違えど揃いつつあるな」


「あら全員いますよね、オリビア・ユーナ」


えー何オーロラ何の話?


「帝女さんの言う神託の話よ、旦那様にメアリーさん言って上げて!」


「はい、ユーグランに統一する者が生まれた。ヘキニ王国に迎えに行け。他言すれば王は何処かに逃げる。必ず見つけて付いて行けです。」


「そうでも可笑しいよのね、他言すれば王は何処かに逃げる? なら貴女は何故各国の王女達に伝えていたのかしらね!」


「続きがあるのよね帝女さん?」


「お祖母様知っているのですか?」


「神託の聖女て1人だと思う、その都度神は地上に降りて来て神託を言って帰るわよ、その続きは全ての国の姫を貰う、ただし処女が条件よね確か!」


「どうしてその話を知っているのですか?」


「フフフ私がその時代の神託の聖女だったからよ、そしてこの辺境に嫁いで来て、いつかユーグランから王が生まれてヘキニにいけば、その人がこの大陸を統一する者! でも私の旦那も娘の旦那も王族ではありましたが一度としてヘキニには行かなかった、その神託は間違いだと思ったわよ!」


「では何故今は、実現すると思ったんです」


「此処に王女がこんなに揃うなんて、神の導きしかないと思うわよ!」


「でも後2人ですよね、いないのは?」


「だからオリビアとオーロラ、正体を言いなさいよ!」


「私はグン自治領ライアン家第一姫ユーナです」


「私はリズリ聖国取りまとめ役の娘オリビアです」


え〜ユーナもオリビアもお姫様なの?知らないのは俺だけだった!



























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