第119話 エイルの街再び

旅も順調にこなして、エイルの街に向かう。


森の中を走っていると、発見してしまった女の子の死体。


迷わず成仏してくれ。


「息してますよ、旦那様」


「貴女起きなさい、魔物に襲われるわよ」


「そこにいるクマよね? チリル」


「私は襲われても良いですよ」


「私も襲われたいわよ! オーロラみたいに」


「冗談やめて、貴女起きなさいよ」


「お腹空きました、何か無いですか?」


「お腹、仕方ない休息しますかね!」


ならここらで一休みしようかね!


お湯を沸かしてかき揚げ天ぷら蕎麦を、薄めて天ぷら壊してたぬき蕎麦! 塩入れて調整。


「美味しいわよエイルちゃん、もうすぐお別れなんて寂しいわよ。」


「お母様そろそろ諦めてね、街に着いたらお別れだから」


倒れていた人は、マリーンとケイユンの3人で面倒を見ている。


そろそろ落ち着いて喋れるかな?


「ご主人様、あちらの方がお礼を言いたいと」


ああこっちに来てもらって。


「初めまして、助けて頂きありがとうございます」


倒れた女性をみてメアリーが、


「あれ〜? 貴女はペニンの第二王女さん」


メアリーを見ながら、今度は。


「帝国の聖女様、何故こちらに居るのです? もしかしてこの方は統一する者ですか?。」


「それはまだ言えないわ、ただ私はこの方の妻になりました。それは事実です」


「なら私もお願いします」ぺこり。


何故そうなるんだ、可笑しいだろー。


「今度は、行き倒れの姫を助ける」


「全くどう言う馴れ初めよ」


「何言ってるのマール! 貴女は旦那様の寝室で、キスを奪ったでしょう」


「そうね旦那様は、目の前に可愛い女の子がいたら襲うもんね」


「何それ、私が可愛く無いと!」


まずお前達、どちらも可愛いからやめろ!


「旦那様が、可愛いて」


「私も言われた」


「私は旦那様」


「そうそう2人だけ可愛いの!」


みんな可愛いから喧嘩はするな!


「ほらマール怒られたわよ」


「エイルのせいのくせに」


取り敢えず進むぞ、この子はどうする?


「取り敢えず街で、事情聴取ですね」


なら誰か乗せてってやって、自転車は森を駆け出す。


午後にエイルの街に到着、始まりの街だ!


「旦那様どうかしました?」


何でもない。


「鶴ちゃん何だって?」


「初めての街だそうです」


「そうよ、この街で初めて会ったのよ旦那様!」


「でもキスは私が先よ!」


「マール首を切って忘れさせてあげる」


「その前に貴女の頭粉々にしてあげる」


「私もリベンジさせて下さい、よろしく」


どうしたメイド総長?


「あの時お二人から攻撃を受け気絶して2年間修行。武道会に出たら出場停止で2人はいない、優勝しても2人がいなければ3番目と言われる屈辱を、今日を持って返上よ! いざ勝負!」


へー槍か珍しい。


「あの時の槍使いてマリーンだったの、それはごめんね」ぺこり。


「あれはエイルが、槍を切ったのが悪いのよね、だからお腹にパンチが入って気絶したのよ! ごめん」ぺこり。


「とにかく優勝しても3番目と言われた屈辱を、ここで晴らします!」


ならこれあげる、アダマンタイトの槍!


「ご主人様これを私に、これからもご主人様について行きます」


膝をついて頭を下げる。


「ねぇねえマリーン私たちは旦那様の物で、絶対防御よ。攻撃は出来ないのよ」


「そうよ決着は永遠につかないのね、諦めてね」


「そうでした、でもいつか戦って下さい!」


所で2つ名は何。


「え〜と槍姫そうひです、恥ずかしい」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


帝国に入った少女アーヤ。


「何か懐かしい匂いがする! あっちの方だ」


帝国の帝都を見ている。


「私の能力なら、捕まらないから行って見よう」


バイクを走らせ帝都に入る。


(みんなに見られてる)


匂いの方に向かっていると大きなお城!


この中か?バイクを隠して、城に忍び込む。


「フー取り敢えず入れた、隠匿最高」


段々と上の階に。


「この扉の中かな、入って見るかな」


少し扉を開け(失礼します)。


誰もいない豪華な部屋。


「ここ見たいだけど、誰も」チャ。


クビに剣が光っている。


「お主は誰だ、どうやって来た!」


「えーとぉ、この剣どけてくれませんかね」


「早よ答えんと、首と胴が離れるぞ」


「匂いを追って来ました、私は日本人です」


「何ここに来た転生者か、まさか創造神の使いでは無いよな」


「神は信じません、お母さんはいくらお祈りしても死にました、そんなものは信じません!」


「よく顔を見せてみろ」


アーヤは、後ろを向き帝女に顔を見せる。


「もしかしてアヤか、この世界に来たのか」


「えっお母さんなの? 生きてたの、嘘よね」


「落ち着け、まずはこの世界の事を話そう!」





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