第118話 エイルの屋敷で
いつも通りの朝、注入して着替えて出ると、お母様が居る。
「エイルちゃんのケチ、私にも光る液体貸してちょうだい」
「前も言った通り、危険が無いなら貸せないわよ! 秘密を喋って危険になるのよ!」
「一緒にエイルの街に行くんでしょう、お祖母様に会いに?」
「お母様はここで留守番、置いていくわよ!」
「なんて娘なの、置いてくなんて、旦那様こんな薄情な娘に、なんか言ってやってよ」プンプン。
エイルかまわんぞ、連れて行っても。
「駄目よ王都まで、行くと言うわよ」
「言わないわよ、だから下さいあの薬」
エイル渡して風呂入れて来てくれ、早く出発したいからな。
「旦那様は甘いは、どんな女にしても!」プンプン。
俺らは朝食でも作って待っていよう。今日は、牛丼を分けてスープとおにぎり何時も通りにジャガイモと牛蒡で笠間し? 遠くでメイドとコックが見ている。
「旦那様駄目よ、目を合わしては」
何で呼んで一緒に食べても?
「それが浮気の第一歩、それだけで付いて来てしまいますよ!」
そうか、なら気おつけるよ。
だが段々と近づいてくる、足を靴幅づつ動かして。
「あのー料理の事でお聞きしたいのですが、よろしいでしょうか」
料理食べるんじゃ無く、何を聞きたいのかな?
「この料理の調味料はどちらで売っていますか? 料理長が教えてもらって来てくれと」
これは隣のニホンエン王国の近くで作っているよ、まだ輸出はしていないがね。
「まだ取り扱いは出来ないのですね、後その丸芋は、食べても大丈夫なのですか?」
調理の仕方間違わなければ、大丈夫だよ。
「特別な料理方法があると!」
芽と緑の所を切って捨てれば、残りの部分は食べられるよ。
「その様な事は商業ギルドでは、言っておりませんでした。何方からの情報で?」
俺らはみんな知っているよ。
「貴女は誰?」
「見た事ないメイドね」
エイルとお母様。
「何を探っているの、どこの部署?」
土下座した彼女。
「申し訳ありません、お客様と分かっていましたが、料理を見ていたら丸芋を料理していまして、気になって質問してしまいました。お許しを」
「ちょっと侍従長こちらに来て!」
お母様の声で、慌てて侍従長が走ってくる。
「奥様どうしました?」
「この子は個々のメイドなの?」
「はい奥様が旅行に出た後雇った者です」ぺこり。
料理長に、この料理を聞いて来いって言われたって?
「料理長はこの子の兄です、その伝手で雇いました」
料理長は古いの?
「はいこの15年見習いから最近代替わりした料理長です」
「この間まで副料理長だった子だから大丈夫だけれど、うーん身元はしっかりしてるわね、ただ作法はもう一度やり直しね!」
「時間が有れば私がきたえなおすのに、残念ね」
うちのメイド総長の目が光る、キラ。
「ならお母様のお供にして、エイルの街まで修行旅ね!」
「いえいえお嬢様、こちらで責任を持ってやり直しさせます」
「侍従長かまいません、私のお供で連れて行くわよ」
こうしてメイドが1人増えて、エイルの街に向かう。
途中商業ギルドの建物を出して休息。
「エイルちゃん、今日こそ一緒の建物でお休みね!」
「いえ旦那様、もう一棟出してください、お母様はメイドとそちらに」
メイドは口を開け固まっている。
「貴女頑張ってね、エイル様のお母様をお世話してね」
「この液体は貸します、朝返してくださいねお母様」
「返すわよ、メイドも使わせてね」
「2・3日掛かるので良いでしょう、但し毎日返す様に」
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あっちに行ったぞ。
「追え」兵が走る。
「また見つかった、逃げなきゃ。」
ペニン第二王女ユーキニは、国境沿いを走っていたが、ペニンやニホンエン王国の兵士に、代わる代わる不審者として追いかけられている。
「取り敢えずユーグランに逃げ込もう」
走るが馬はもう走れない。
「ここはどこの国、もうわからない」
走るユーキニ、体力の続く限り!
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