第91話 洗濯誰がする!
メイド総長はなんだかんだと、呼ばれて出て行ったきり帰って来ない。
楓を護衛に付けたけど大丈夫かな?
「また何か考えてる、鶴ちゃん居ないと分からないな?」
「旦那様白状しなさい、今なら罪は軽いわよ!」
「鶴ちゃん、側室にして中に入れる?」
「お父さんに許可もらってて、彼女年どの位かしら」
「入れてしまえば、後はどうにでもなるわよ!」
「「「「そうね」」」」
本当にお前ら鬼畜だよ。
朝のご飯の前に奥様方に注入して体洗って着替える、奥様方は今日は白のメイ服と頭にカチューシャじゃ無く天使の輪と羽、お気に入りみたいだ。
朝食はサンドイッチ各種とお茶と紅茶薄めたやつ。
交代のメイドも食べてから、宿舎で寝るみたいだ!
「イエ、テントで寝ます、結界魔法で安全ですから!」
「知らない人に襲われなくて済むし、でも王様ならいつでも来て下さい」
「あの寝袋も暖かくて良いと、皆んな言ってます」
「宿舎は、洗濯物の干す所ね」
「でもそれだと盗まれない?」
「ここに干す、それなら安心かなフフフ」
簡単だよ、帝国の姫ちょっと来い。
「はーい夜伽の準備ですか? 少し時間下さい。心の準備が有ります」
予備の下着貸して。
「まだ新しいのでニオイついてませんよ」
違う!さっきから勘違いしすぎだ! とりあえずこのペンで名を掛け!
「メアリーと、書きました」
よしそこに置いて、ケイ取ってみて!
「はい」バチん弾いた。
「いた〜い、何ですそれ」
名を書くと書いた者しか触れない、防犯スキルみたいな物だ。
それでは、他の人が洗濯出来ませんよ!
「あっそうか」
「旦那様許可制にして洗濯するメイドを決めれば大丈夫でしょう!」
洗濯するメイドさんに触る許可を出すのか?
メアリー、ケイに触る許可してみろ!
「ケイ、触るのを許可します」
ケイが触るが飛ばない。
今度はユン触ってみろ、バチん見事に弾かれた。
「痛い」
実験成功だなチリル! メイド総長と話して洗濯当番決めてくれ、そう言えばアイツ帰って来ないな!
「もう旦那様アイツて、マリーンて名前ありますよ!」
「そうまた泣いちゃうよ、旦那様」
気おつけるよ、今後は!
扉が開きメイド総長と楓が入ってくる、2人とも目にクマ。
「何で新婚初夜なのに事務室で缶詰なの、理不尽よ誰か変わって」
どうしたマリーン話は聞くぞ。
「マリーン、きゃあきゃー旦那様が名前呼んでくれた、うれし〜」
「さっきまで総長て言っていたのに」
オーロラ静かに。
「オーロラ様、何か? 旦那様が言っていました?」
いや言ってない、それよりも報告して、何で帰れなかったか?
「旦那様の尋問、浮気妻みたい嬉しい」
マリーンいいから、どうしたんだ?
「え〜とこの国の混乱で逃げた後にやめる人間が増えてますが、辞表を出さないと逃亡罪になります。そこで夜中にこっそり私の執務室の机に置いていくのです。
警備から問い合わせが有りまして、面談と書類処理で一晩中執務室いました。
執事総長も同じく徹夜です!」
ご苦労様、まあ朝食食べなお茶もあるよ。
「うれし〜、旦那様の優しい言葉!!!」
「何か飛んで行きそう、昨日泣いてたのにね」
まあまあ、所でそんなに辞めたなら、募集しないといけないな。
「イエ、今の所は必要有りません、その内勝手に集まります」
何で、辞めてるのに?
「落ち着けばまた雇ってと来ますし、今回潰れた貴族のメイドや執事達が採用してくれと来ますわ、安く雇えて嬉しいです」
やっぱりコイツも鬼畜だな。
「鶴ちゃん何だって?」
「え〜メイド総長さんも鬼だと」
「旦那様、総長さんものも、私達ものもですね?!」
「「「「旦那様」」」」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ユーグラン王国に向けて旅立つトーラン王子とポーリン王。
騎士隊を引き連れて出発する。
遅れる事半日、昼頃にトーランとポーリンの両国王女がお供を連れて旅立つ。
「あまり早くいくと合いませんか?」
「相手が一泊している隙に追い抜いて、ユーグラン王国に行きましょう」
「そうそう、なんなら相手の馬車の車輪でも壊して、2・3日足止めしても良いも」
「毒芋でも料理に混ぜる」
「兄様可哀想ね」
「そうかマイケールには可哀想ね! なら抜かして行くと言う事で!」
馬車は夜も走り抜く。
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