第90話 まだ夜は続く

皆んな喜んでお風呂に入る。


その間俺は誰かの胸で目隠し。


「あちらを向いてはダメですよ、こんなに奉仕してるんですから」


少しぐらーーー。


「息も止めますか、見てはいけません」


「交代エイル、私の番!」


「直ぐ入れ替わるのよユーナ」


「大丈夫絶対見せない」


待てユーナ! それ生乳だろー。


「洋服で左右を見えなくして生乳アタック、さらに洋服で隠す完璧!」


皆んな早く風呂出てくれ、理性が飛んで行く。


全員が出た所で扉が開く、メイド総長だ!


「みなさん・・・・何故綺麗なの? えっええどうしたの」


「王様に色々してもらいました」


「「そうです」」


「え〜皆んな抱かれたの、いつ今まさかそんな」ガックシ。


両手両膝を着く、メイド総長!


側室1号、おかしくなって無い


「お疲れなんですね可哀想に」


「歳は取りたく無いわね」


「やっぱりお年寄り」


メイドの言葉を聞いたメイド総長の首が、ごごごごーと上がる。


「何よアンタ達メイドの仕事しなさいよ、そこ塵有るわ!」


小姑かよ、側室1号。


「王様酷い言葉です、生きていけません」


何故に?


「私だけ光って無い、何故どうして答えて王様」


そんな事か、簡単だよ、君がここにいなかった、総長の仕事ご苦労様。 


「何でよーえーん」不味い泣き出した。


「何女性を泣かしてるんです旦那様」


「優しくしないといけませんよ旦那様」


「責任、これから取るのよね旦那様」


「もう少しやさしく言葉をかけて、メイド総長は頑張っているのよ旦那様」


「大丈夫メイド総長、もうすぐ素敵な時間よ、貴女は6番目の女なの!」


「6番目のオンナ?!」


「もう仕事終わりました、夕飯は食べました?」


「仕事はここのメイドの配置だけです、夕飯はまだです」


「旦那様、カレーを差し上げて、お腹が膨れると落ち着きますわ」


カレーと氷水を出してあげる、後机と椅子、落ち着いて食べてね!


湯船片付けるか?


「何で、私はまだ入ってません」また涙溜めてる。


「メイド総長、貴女は奥のテントで旦那様と私達で一緒にはいるのよ」


「ゆっくり食べなさい、お風呂は逃げないわよ」


「心配なら、テントの真ん中のブルーシートの中見て来なさい。

同じ物置いてあるから、貴女は朝何を聞いていたの! あそこに入る許可もらったでしょう」


「仕事が終わって、帰る場所はあのテントの所よ!」


「全く泣くなんて、エイルみたいね」


「マール覚えておきなさい、子供の時の様に泣かして上げるから」


「きゃー旦那様助けて、私はベッドの上で旦那様に泣かされたい」


カレーを食べて落ち着いたメイド総長は、メイドを並べて指示を出す。


「最後メイドの仕事はこの王が眠る所の管理、これは執事では出来ません」


「それは何故ですか?」


メイドが聞く。


「はい良い質問です、奥方様達と1夜を過ごすのに他の殿方は必要有りません。そして我々メイドの仕事は入り口の警備と部屋の警備です。王の寝室はここでは無いですが、王がここにいる以上寝室はここですので、そこで入り口4人、部屋の中2人で警備します!」


「「「「内容確認しました」」」」


「外の4人は2人づつ交代、中は1人づつ交代残りは宿舎で休養、明日朝より交代です!」


4交代制にしたいがこの人数ではキツイな、人数増やすかな。


「旦那様、外だけで中は要らないのでは?」


「奥方様、あれの最中の油断は命取りです、再考を」


「そうか、結界張っているから気にしなかったわ」


「それに朝あの3人に入られたのよね」


「それは旦那様の不注意ですわね!」


「そうねなら扉の内外にテント張って、結界作りましょう」


扉の外に?


「この大きさなら4つ並べて各自に許可出して交代出来るわね」


「後寝袋貸して寝かせれば大丈夫ね」


「扉中はブルーシートを敷いてその上に寝袋ね」


「それで大丈夫? 何ですか?」


「メイド総長突破してみてフフフ」


「その笑い何ですか、もしかして怪我します」


「ポーションはあるから、服とテントどちらが強いかしら」


(お前たち鬼畜だな)


「鶴ちゃん何だって」


鶴いつの間に。


「奥様方全員、鬼だそうです」


「「「「「旦那様」」」」」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


マールの親の家に着く。


「お母様こんにちは、王都までお疲れでしょ」


「いや帰りだ、王都でエイルの辺境伯領主の交代は無事済んだ」


「あ〜そうですか、お早い事それとお父様とお兄様が、死んだとお義姉から連絡ありましたよ」


「聞いたかい、なら話は早い奴らは死んだそれだけだ! 悲しむ事はない」


「はい、今まで2人ともご苦労様でした」


「孫はみんな結婚した、ひ孫は早く見れるかね」 


「頑張ってると思いますよヤングは! ただマールはエイルの旦那様と一緒にどこまで頑張れるか」


「そうじゃな、本家の王族もおるし頑張ってもらおう」


「本家の王族も居るんですか?」


「第三王女だ! 一緒にいた」


「両方に頑張ってもらいましょう」


「あゝ」


夜はふけていく。










  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る