第48話 辺境伯領都 (編)

トントン。


「お祖父様入ります、エイルです」


「お入り」


扉を開き中に入る。


「お祖父様お父様、街より帰りました」ぺこり。


「帰って早々だがお前に話がある、まだ内密だが!」


「それは今聞いた方が、良いのでしようか?」


「早い方が良いだろー、女どもに聞かれると不味いからな」


またお母さんとおばあちゃんを、馬鹿にして。


「お前に縁談が来ている、ある伯爵の3番目の妻だ」


「お前の母さんも俺の3番目だ、なにも変では無い」


「ならそれは無理ですね、私は傷物ですから縁が無いと」


「馬鹿なお前には、取り巻きを付けてある男などは居ない」


「なら証拠見せましょうか!」


バタン扉が開く。お婆様とお母様が中に入ってくる。


「エイルお帰り、男どもと何を話しているんだいまさか縁談かい」


「エイルにはお母さんがいい男を紹介するよ、とびきりよ」


「何だそれは、いい加減な事を言うな」


「この間盗賊団を捕まえた男さ、今日もまた捕まえたみたいだね! あんたら騎士団から報告は無いんかい」


「お婆様その人が、私を傷物にした男です」


「そうかいなら、そいつに嫁に貰ってもらいな」


「本当おめでとうエイル、懸賞金を取りに来たらみんなに宣言してあげましょうよ。私のお婿さんだってね」


「早々、大々的にね!」


お婆様はエイルの股に手を入れる。


「これが証拠見てみろ昨日奪われたってさ、残念だったね」


「それでは失礼します」


3人が部屋から出て行く。


男2人は怒り顔で床を踏んでいる。


さて宿も決まったし後は、風呂に入るだけ。


「旦那様は本当にお風呂好きよね」


ここもあの街と同じような風呂?


「ちがいますよ、ここは各部屋にあります」


もしかして奥の扉か?


「はいそうです」


走って扉を開ける、奥には浴槽。


お湯は・・・・・・メイドが持って来るのか?


「それでは入りますか、少し早いけどお湯を入れましょう。旦那様様魔道具をお貸しください」


何故メイド服に着替えている?。


「お客さまを接待する為です」


さっき自分がお客だって言ったじゃんよ。


「そうですかホテルに入ると体が昔の職業を思い出して、先程の事は忘れましたホホホ」


あとの3人は・・・お前達までメイド服着ている何故だ。


「旦那様、私は可愛い」


「もう恥ずかしいです、でも可愛いですか」


「どう似合います、私が1番でしょう」


全員がミニのメイド服


「それとこちらもご覧ください!」


後ろ向きでお尻を出す、穴あきパンティーだ。


「旦那様の持ち物にはビックリしますね」


「早々こんな機能があるなんて」


「これならいつでも抜いて差し上げられますキャ」


「旦那様のアレをいつでもお迎えしますよフフ」


ミニのメイド服を俺は鑑定した。


機能は接待100%上昇・武力100%上昇。


思う殿方の愛情100%上昇。


穴あきパンティーは機能避妊。(穴を通すとゴムの効果有り)


「なんだよそれは!」


俺はなんと危ない物をこの世界に持ってきたんだ!


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「それじゃ、我が城に招待しよう、助けてもらったお礼だ」


「行っても食べ物無いんでしょ、招待してもらってもね」


「叔母チャンとりあえず行こうよ、何かあるかも」


「そうかいなら行ってみようかね、寝床くらい有ればね」


(それとこれからは、私の事ユーコンとお呼びよ)


(え〜何でよ)


(本名は隠すの暗号と同じ、相手に分からせないのよ)


(なら私はカールよ、良い)


「何やら相談しているが、この国での身分は私が保証しよう!」


「「よろしくお願いします」」



少し歩くと、城が見える。


大きい門に着いたが、何故か少し外れた横の入り口から入る。


「こちらから入れるどうぞ」


「何故畑から?」


「こちらの方が近道なのでな、ここはジャガイモ畑だが毒芋だ! 食べるとお腹をこわすし吐くしどうしようも無い物だ!」


「え〜美味しいのにね」


「そうね、私達のと同じなら食べられるよね」


「王子様、収穫してよろしいですか?」


「許可するが毒芋だぞ、何人も腹を壊しているから気おつけろよ! 隣国で食べられると言われて輸入して我が国は大損だ」


とりあえず抜いてみる。


「どう見てもジャガイモよね」


「そうね、食べてみたいね」


「調理したいので、調理室有りますか?」


「あるが、ウーーン其方らを信じよう」


調理場に移動する、かなり大きい調理場だ。


料理人が居る、髭があり頭の帽子が回りより高い偉そうな人が近づいて来る。


「これは王子どうしました、某は腹が減りました何か食材ありましたか?」


「この者達が、この毒芋の食べ方を知っているみたいだ、協力してくれ!」


「毒芋をまた食べるんですか?」


「大丈夫です、とりあえずお湯を沸かして下さい」








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