第47話 今度こそ辺境伯領都 (編)

さて遅れたが、みんなで出発。


リアカーの後から前の漕ぎ手を見ていると、何故かお尻が色っぽい。


漕ぎ手1人で全力で漕ぐ、そして3人交代で一気に領都を目指す。


そろそろ領都に着く頃には追いついて見えたぞ騎士団、でもエイルの馬車は先頭に無い。


もう領都に入っている模様だ。


騎士隊の隊長の計いで特別に、別口で領都に入れてもらう。


「ご苦労様でした、懸賞金諸々を後で辺境伯様から頂けます。宿が決まりましたら、騎士団詰所までお知らせください」ぺこり。


宿か宿屋の娘は此処にいるが? マールの顔を見る。


「何かついてます旦那様、宿はこちらですよ」


目の前に、何処かで見た豪華な宿が現れた。


入り口から入ってカウンターに行く。


「ネエそこの貴方、1番上の部屋は空いてる」


「ここは予約制だ、貧乏人の一見さんはお断り」


言われた途端に怒り出すマール。


「そう、ならあなた首よ、ここから出ていきなさい」


「何を小娘が、衛兵コイツらを連れ出せ」


俺たちはアッサリと扉の外に出される。


門の前に衛兵が立って入れなくしている。


「フンいい根性よ、見てなさい」


と何かを衛兵の前に出す。


震える衛兵、そのまま土下座。


「まああんたら下っ端を、首にしてもかわいそうだからね、さっきの男を外に追い出しなさい、良いわね直ぐよ」


衛兵は慌てて中に走る。中からさっきの男が投げ出される。


「お前たちは何をする、首だー」


投げ出された男の前に立つマール。


「さっきの女、お前は一体何もの何だ」


「これを見る」


見せたのは何かのバッチ。


「オッオーナー失礼しました」


「もう遅いわよ貴方首ね! 荷物まとめて出て行ってよ退職金は私えの暴言と相殺よ」


「何卒何卒ご勘弁をお願いします」


すると中から老人が現れる。


「お嬢様こんにちは、今日は抜き打ちで視察ですか」


「違うはよ、旦那様との旅行のお泊まり! 仲間もいるは」


「それではお客様でしたか、当方の従業員が何か失礼な事をしましたか」


「この宿は予約制で、貧乏人の一見さんはお断りだって言われたは」


「それは大変失礼しました、この者は三度再教育をしまして、掃除からやり直しさせます。そして本日の宿代はお詫びを込めて無料です。最上級の部屋を開放します」


「分かりました、この者の再教育をして下さい。それと衛兵はキチンと仕事をしてます」


胸を撫で下ろす衛兵。


「それでは案内いたします、おーいお客様だ失礼の無いように」


メイド衣装の女の人に案内される。


「マールここは妹とか従姉妹とか、オネーさんとか叔母さんていないよな」


「何ですかそれは」


「昼寝してたらキスされて、いつの間にやら嫁とか無いよな!」


「それは・・・、私の他はお母さんと確かに王都の宿のメイドに妹が居ますね」


「良かった聞いといて、まさか双子じゃー無いよな」


「何でわかるんです、双子の妹ですよ私より優秀です!」


やっぱり王都に行くと、そのフラッグが立つのか!


扉が開く。


「ご主人様お帰りなさい」


やっぱりメイド喫茶だよな、誰が広げてる?


場所は代わりその頃の辺境伯邸。


「お帰りエイル」


「お母様お婆様、只今帰りました」


「お父さんとお祖父様は執務室よ、挨拶して来なさい」


「早々南の方の伯爵が、貴方を3番目の妻に欲しいて来たわよ、どうする?」


するとエイルは、スカートに手を入れて、2人に指を見せる。


「お前まさか」うなずくエイル。


「その行為を男の前でするのかい孫と娘、奴らどうするかね」


「扉の外にいて、その話になったら入って行こうかね」


「分かりましたお母様」


「私たちの敵はこの家の男たち、お前の男はどうなの」


「もう私を含めて5人もいるわよでもねお婆様、旦那様は凄いのよ恐らく王であっても勝てないわ」


「その中でお前が1番かい」


「位なら王族が隠れて付いて来てますね、私では勝てないかも」


「なら頑張りなさい」


「はい」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「逃げ切ったかな、でも少し分かった」


「何が、叔母チャン」


「私達は異質で、美しいて事」


「叔母チャン笑っていいハハハ、自分から美しいって、お腹痛い」


「コラ笑うな!」


「ゴメンね、叔母チャン、この後どうする?」


「何処かの街か村を見つけて、情報収集するよ」


「分かった、頑張る!」


「それと呼び名は、メーミだよ叔母チャン禁止」


「分かった私はアーリーよ」


少し歩くと、女の子の悲鳴。


「行くよアーリー」


「分かったメーミ」



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