第41話 盗賊退治② (編)

さて出発しますかね、子供達はどうするか?


「戦闘に参加は無理ですが、騒がないなら側でおとなしくさせておく?」


「でも危険よね人質にされたりさ、暴走して盗賊退治したら危ないし!」


「なら俺と冒険者パーティで、エイルとマールは残っていてね!コイツら盗賊達は連れて行くから念の為にね」


俺は食糧として小麦と水と干し肉を置いて行く。


「小麦を水で捏ねてさ、焼いて食べてくれ」


俺はエイルとマールに、作り方を教えておく。


「それと攻撃装備は傘を置いてく、後4発は打てる奴を置いて置くから、2人でここを守って居てくれ!」


さてここに来ての二度めの対人戦だ、勝てるかな?


はいアッサリとカミナリ打って、全員戦闘不能にして人質も同じく痺れさせました。テヘ。


奥に倒れている奴隷商人を、見つけました! 


本当にコイツは悪い奴だよ。


「旦那様は、この状況をどうしますか?」


「まずは男と女に分けてさ、女の中にも隠れた盗賊が居るかも知れないので、起きたら顔を確認させる」


少ししたら遠くで馬のヒズメの音がする。


砂煙も上がっている、新たな敵かな?


「旦那様、応援に来ました、後ろは騎士隊です」


誰かが村が崩壊してるのを通報して、近くの騎士隊が偵察に来たようだ。


エイルとマールの説明で、駆けつけてくれたんだね。


冒険者のAランクパーティーなら負けないけど、素人の盗賊退治なので、人質が心配なのですぐ来たの事だ。


「捕獲してくれた事を感謝します。所で此処にいる全員、盗賊ですか?」


「いや顔を確認してもらって盗賊と人質を分ける。子供達が居るなら丁度良いから、お母さんやお姉さんを確認してもらおう」


それから村人を確認してもらって、残りが盗賊と奴隷商だな!


しかし人質が多いので、村人以外もいる様だ。どうしようかな?


「我々の方で事情聴取をして身元を確認します。ご足労ですが、近くの辺境伯領都待でお越しください、ここから3日位です」


「みんなはどうする?」


「まだ傷物にされてないよ」


「「「「私も」」」」


「それが何か?」


「もし旦那様がお祖父様やお父さんを説得出来ないなら、連れ戻されるのよ、きちんと傷物にしてよ」


「そうねエイルそうしなさいよ、辺境伯領土に戻ってね! 旦那様は私がもらうから!」


「このー、泥棒狐」


「何よ、腹黒狸」


「まあまあ喧嘩はやめなさいよ、とりあえず辺境伯領都に行こう!」


盗賊達の荷物やお宝を置いてある馬車に詰めて、馬は騎士隊が乗って行く。


後ほど売却して、今回の討伐報酬に加算してくれるそうだ。


後で数だけは、確認してくれとの事。


騎士隊隊長の合図。「それでは出発します」


途中トイレ休憩や食事で中々進まないが、1日目の野営地に着く。


俺たちはテントがあるが、人質の人や騎士隊はどうするのかな?


「このまま木の下で野営となりますね」


「なぁ、小さい家を出したらどうだろうか? 商業ギルドの建物は不味いと思うがな!」


「あの時にコピーした空き家なら、割と使えるかもしれませんね」


「新築で誰も住んで居なかったな確か?」


「ああ、あれなら良いですね、あの家は幾つあります?」


「20個だな、レベル上がったから!」


「出してから、少し傷を付ければ効果は無くなりますね、結界が解除されますから出しましょう」


「そうだな、加工した事で効果が無くなるよな」


前にバスローブをタオルに加工した時に切ると防御の効果が無くなり、BOXに戻せば効果が再開する。


「では出したら旦那様は、すぐ傷をつけて下さいね実験です」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「さて着いたか? 何処じゃ此処は?」


周りを見渡すBBA。


よく見れば若返ってナイスなマダム。


「ホホウ、手足皮膚が艶がある」


ぐるりと周りを見渡した。


「アソコにある大きな木は世界樹じゃな、なら挨拶に行ってくるかな! 騒がれないためにな」


ナイスなマダムは、ランチアストラトスで大きな木に向かった。






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