第39話 それでは出発 (編)
色々とコピーをして村を出る。
今日は俺とエイルとマールが、最初の漕ぎ手だ。
俺の漕ぐペダルのスピードは遅いが、歩くよりは早いので、順調に進んでいる。
「森の奥に山々が見える、聞くけどあの山は何処の領土だ?」
「恐らく麓まではユーグラン王国ですね、山は何処にも含まれません。盗賊や猛獣魔物達の巣ですよ。こちらに出て来れば騎士団の討伐隊が組まれます」
「ならば山を少し上がった所で、家を出して改造をするかな!」
「旦那様、あそこは見た目よりは遠いですよ! それに危険ですしね」
「いや〜、このまま逃亡者になるのならば、山に家を建てて独立する。そして国としてユーグラン王国に認めさせるよ。その他の国にも認識させてやる」
俺は山に向かって誓いを立てる。
「本当に国を作るんですか?」
「本当だよ、エイルよお前が王妃だ!」
「私が第一王妃」エイルの目が輝いている。
「何であんたが第一王妃よ。私が第一王妃よね、貴女は侍女長ぐらいねがお似合いよ」
「待ってエイルさんもマールさんも。最初にあったのは私達で、こちらが第一王妃よ。それにエイルさんは初夜権の1番もらって、私に譲ったでしょうに。マールさんはキスを1番にしたのだから諦めて!」
「オリビアさ最初に会ったのは私よ、ユーナよ1番は!」
「ならば、ユーナの上司の私オーロラが1番ね」
「あれ? オーロラはユーナの上司なの」
「えぇえーと並び順が上という事でハハハ」
怪しいがまあいいか。
「では第一王妃が誰かは置いといて、次の村でこの辺の状況を調査しよう!」
「「「「「はーい」」」」」
さて次の村が見えて来た。
段々と近づくが柵が崩れたり、家が傾いている。
「旦那様、此処は用心してください。この村何か変です」
「もしかして廃村かな、盗賊にでも襲われたかしらね」
突然に扉が開いて、子供が出てくる。
手にはナイフを握っている。
「お前らここには何もない、盗賊なら母ちゃんと姉さんを返せ」
やつたー、やっとテンプレ回収したよ。盗賊団をやっつけて、お母さんとお姉さんを助けてさ、夜は2人で奉仕してくれる。
「旦那様またHな事考えてます、流れが乱れてますよ」
ジト目のマール。
「そぅそんな事は無いぞ、何を言ってるマールさん」
ジト目が2つ増えた。
「坊やそのナイフは危ないからしまいなさい、お姉さん達は冒険者よ」
「嘘だ最初に来た奴らも、そう言ってお父さんを殺した。そして母ちゃんと姉ちゃん達、女の人を全員連れて行った」
「分かったわもう、ごめんね」
一瞬でユーナが、ナイフを取り上げる。
「子供をいじめる事は無いけど、ね、取り敢えず話しなさいよ何が有ったのか!」
コップで水をやっていると周りから扉の開く音がする。
隠れていた子供達だ。
「君達もこちらに来なさい、お腹が減っているなら食べ物もあげるよ。
BOXから干し肉(ビーフジャッキー)を出して与える。
色々と話を聞いていたら、ヒズメの音が聞こえる。
「みんな早く隠れて!」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「プハー、此処何処」
「どうにか、岸に着いたね」
「オネー達とは逸れたよ、早いとこ合流しないとね!」
「でもねー、周りを見ても此処は何処だか分からないね?」
「おばちゃんさ、取り敢えずは火を起こして乾かそうよ」
「そうね、それからねだね!」
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