第21話会議室

「一体昨夜に、何があったの教えてよ、旦那様」


「俺も寝ていてな、よくわからないんだよ」


「ギルマスが、居るから言えない」


「「「ウンウン」」」


アレ、エイルが寝てるよ。


「昨日の旦那様みたい、興奮して寝ちゃう、フフフ」


「お前達あまりエイルを揶揄うな、昨日は大変だったんだぞ。領主に騎士隊大物相手に、啖呵を切ったんだからな」


「なんて言ったの?」


「領主がな、秘密を教えないなら懸賞金を払わんと言ったらな、それならいらない! その代わり辺境伯に言ってお前を首にしてやる、新しい領主から新たに貰うと」


「いらないて言ったんだ、旦那様の秘密を守るのは大変よね、ご苦労様」


みんなが、エイルの頭を撫でている。


「それよりどうするんだよ、懸賞金は?」


「まずエイルが言ったならその通りで良いですよ、それ以外は有りませんからね」


「皆んな帰ろうよ」


「その前に俺、ギルドで登録をしていこうと思う」


再度受付に!


血を板に流すと何かの札が出てきた、聞けばミスリル製だとか。


4人でパーティーを組もうとしたら、マールは仲間外れはイヤと

一緒に登録。


俺達はギルドを出た、困ったな行き先が無い。


「ウチに来ます部屋は有ると思うけど」


親父さんには、会いたく無いな。


はぁーどうする。


なら何処かに行こうテントもあるしどうにかなるよ。


「少し旅支度して街を出よう」


そして色々な所で買い物をする、お金は無い、オリビアから貰ったお金は返したし、何処かで何か売らないとな。


「ボディーソープなどどうですか」


「駄目よ効果ありすぎ目立つは」


「シャンプー、リンスはどうですか?」


「駄目効果ありすぎで、目立つ絶対に」


「お茶を小瓶に分けてさ、ポーションて言って売ろうか?」


「なんですかそれ?」


「マールは知らないけどね、旦那様が飲んでるお茶という物が、ポーションなのよ、効果は最上級で劣化無しで、一年は持つのよ凄いでしょう」


「えっ」


口を塞がれたマール。


「声出さないで目立つからね、旦那様の持ち物はさぁ、冒険者ギルドも商業ギルドも欲しがるものよ」


「離して驚かないから」


「「無理無理」」


「なら商業ギルドに行きましょうよ、商談コーナーなら防音魔法がかかって話しやすいですよ!」


「そうか商業ギルドか、マールがいるなら使えるね」


俺達は、商業ギルドを目指す。


この建物は石造り凄いなハハ。


目の前に白い2階建ての建物が現れる。


「こちらが入り口よ、皆んな入って」


奥から。


「いらっしゃいませ」の合唱。


「サブマス今日は遅い出社で、ギルマスが怒って待ってますよ、昨日の無断欠勤!」


「それかウーン、とりあえずみんなは会議室に居てくれる。すぐ行くからね、そこの貴女! こちらの方達を案内してお茶を出しておいてね」


俺達は、会議室に入れられる。



トントン


「失礼します、ギルマスおはよう御座います」ぺこり。


「マール遅いぞ、それと昨日の無断欠勤の言い訳を聞こうか?」


「結婚しました、本日これから寿退社します! 母は知っていますし、一応父もね!」


「待て待て要領が掴めん。結婚した両親が知っている? 俺は聞いて無いぞ!」


「ギルマスいえお兄さん、私は昨日結婚して母にも父にも紹介して有ります。疑うなら宿の従業員にでも聞いて下さい。早々会議室に旦那様は居ますが失礼のない様に。母に折檻されますよ、父みたいに!」


「親父は何やったんだよ、お母さんを怒らせて最悪じゃんかよ、とりあえずはその旦那に会わせてくれ!」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「大穴からの中継を終わりにします、スタジオどうぞ」


中継リポーター。


「はい受け取り増した、政府はこの穴を埋める事に決定しました」


「そうですね、昨日のジープも見つからないですし、何人か飛び降りて怪我人続出ですからね、早く穴を埋めて欲しいです」


「視聴者の皆さんも、軽々しく飛び降りてしまわないで下さいね」


「それでは、次のニュース」プチ。


「早くしないと、私だけ置いてきぼりにされちゃう、おばちゃんも同級生の2人も大穴から何処かに行っちゃったし、お母さんが死んでから面倒見てくれに、・・・・・よし私も行こう」


真っ暗な夜、バイクの音。


「このバイクなら、警察の頭の上を越えられるし、穴が埋められる前に飛び込まないとね。失敗したら死ぬか、大怪我で入院、その後は一人ぼっちね」


バイクの甲高い音。


「おい止まれ、うわあー」ぴーぴー。


「ごめんね、お巡りさん」


トウ、ヒルルー、どて。


「ここ何処?」


少女は森の中にいる。



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