第15話 お風呂

皆んなの視線が集まったので、仕方ないかな。


「準備をするからさ、ちょっと待っててよ」


新しい下着の上下と、タオルとバスローブをアイテムBOXから取り出す。


(これは異世界スポ根漫画の資料の衣装の1つで買ってある。後スリッパ(クロッカス)だ。


これら全てをマイバッグに入れて、更にシャンプー・リンス・ボディソープと一緒に、持って行く。


「マーサーさん準備できたかな?」


「あゝ、今行くよ」


部屋を出て、みんなで1階に行く。


お風呂はなんと個別に入れる広々使用だ。


中に入ると割と広い、10人ぐらい楽々入れそうだ。


「マネージャーさん、洋服や石鹸等を置いておく棚は無いの?」


「メイドが持つので、その様な物はありません」


「なら、お風呂の温度はどれくらいかな?」


「ハイまずメイドが確認してから、入ってもらいます」


「先には、洗わないの?」


「お風呂の中で洗ってから、出る時にメイドが流します」


「昔のヨーロッパの風呂みたいに中で洗うんだ。やっぱり入り方が違うな、どう教えようかな、地球も千差万別だしな?」


考え事をしていると、メイドが服に手を掛ける」


「おいおい、何故脱がすんだよ!」


「ご主人様、これがメイドの仕事です、よろしく」


「オリビア達は、あっち向けよ見るなよ」


「マーサーさんこれも夫婦の道よホホ」


「そうそう」


「バッチリ見てます、それとこれからは夫婦だから、さんは付けませんからね!」


「クソーォ、マネージャーさん小さい桶とタライは無いの?」


「桶とは? タライとは?」


手で手桶の大きさを示して、更にタライの大きさも教える」


「このくらいの大きさの樽を2個持って来てよ、それより大きいのは1個でいいから」


「大至急持って来てくれ!」


メイドが走って、持って来る。


「これでよろしいですか?」


「丁度いいかな。貰うね」


(1つを椅子にして、もう1つでタライの大きさの桶の中でお湯をかけて、タオルにボディソープを着けて泡立てる。


それを体中に塗り、手桶の湯をかけて流す。


一緒に頭にシャンプーを付けてシヤシヤカしたら、頭から湯を流す。


綺麗になったら最後、リンスを髪に付ける。


少ししたらお湯で流して、最後は隣のお風呂に入ってのんびりと以上。


後は出る時には、またお湯で泡を全て流して、体を拭いて着替えて終わり)


「さてと、のんびりとするからみんな退場してね!」


「マーサー何言ってるの、最後まで付き合うわよ!そこに有る洋服も気になるしね」


オリビアの指の先にはバスローブがある。


「そこかよ、気になる所は!」


「さあ出なさいよ、メイドさん達が、待っているわよ」


「え〜もう出るのかよ、お風呂大好きな日本人に出来ないよ」


仕方なしにお風呂を出ると、メイドさんが布で拭いてくれる。


「バスタオルは、無いのかな?」


アイテムBOXをあさつてみた。最後に買った物の中にあるか? やっぱり無いか!


とりあえずは、バスローブを着てみる。


これでブランデーグラスでも持てば、気分は貴族様だよな!


「マーサーその洋服を頂戴よ、私達も着たいからさ」


「ユーナ、これは男物だから胸の所見えちゃうよ」


「マーサーのH! 何時もそんなことばかり考えてるんだ!」


「違うよ、俺はそんな事ばかり考えていない!」


「「「考えろアホ」」」


何故か怒られた。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「それじゃ皆んな〜、大穴見に行くよ」


「みんな乗って、6人乗っても大丈夫だから」


シャッターを開けて、ジープで出て行く。


「報道陣邪魔だ、邪魔!」


旦那の運転で報道陣に、クラクション攻撃!


プープープープープープープープー。


「よし出れた、このまま大穴に向かうぞ!」


少しして大穴の前に行くと、警察と報道陣が沢山いる。


「邪魔ねアイツら! 旦那さ私と運転を変わってよ」


「良いが、何するんだよ」


お母さんが運転をするみたいだ。


「シートベルト、後ろもシートベルトして」


お母さんの指示。


「さあ行くよ、口を閉めて目を閉じていな!」


「何をするんだお前、おい待てよ危ない」


「「お母さん〜ん」」  


「「姉御ーーやめてーー」」


ジープはそのまま大穴に落ちて行く!


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