第9話ギルマス顔怖い

奥の会議室に入って椅子に座っていると、扉が開いて顔に傷あるガタイのいい男が入って来る。


受付嬢が軽く顔を下げる。


「エイルよ話は何だ、忙しいのに」


「ギルマスを呼んだのは私達だよ! 大事な話があるのよ」


「オリビアよ久しぶりだな、討伐先で何かあったか?」


「ゾーン盗賊団を捕まえた、頭は殺したが子分達は、捕獲して騎士隊に渡してあるよ」


「おいおいオリビアよ! ゾーン盗賊団を捕まえたて、大手柄じゃないか!」


「それよりもっと大事な事がある、落ち着いて聞いて下さいね」


「それより大事な話? 何だ」


俺の方を見るオリビア。


「この優男がどうした?」


「話が早い、流石ギルマス!」


「結婚おめでとう、だれの婿さんだ?」


「そうなのね、オリビアさんおめでとう!」


「違います、何故そう成るんですかもう! 大事な話ですよ、良く聞いて下さい!」


「オウそれは失礼した、続きをしてくれ」


「では、こちらはマーサーさん、帰る途中で会って一緒に帰って来たんだ。よければ冒険者ギルドで、保護してほしいと思っている」


「ギルドで捕獲て? 何かの事件の関係者か?」


「そうでは無いが、ギルマスは鑑定できますね、エイルもこれを見てよ他言無用よ」


雨合羽をテーブルの上置く


「綺麗な透明のコートだな、こんな生地はここら辺に無いな」


「そうですね」


「違いますよ、鑑定してほしいんですよ!」


「早々鑑定だったな、エイルも見てみろ」


「はい鑑定」


「おーおい何だよ、これは!」


「ええ〜、待ってよちょっと!」


「2人とも声を出さないで下さい、まだまだ有りますから落ち着いて!」


今度は傘を出す。


「こちらを鑑定して下さい、特に色が黒い鉄の部分でーす」


「オウ鑑定」


「鑑定」


・・・・・・2人共に、固まっている。


「ギルマスギルマス、こっちに戻ってきて下さい、エイルさんエイルさん」


「オウオウ」


「え〜はいはい」


「次は」


「待ってくれこれは何だよ、国宝が何故ここにある!」


「これを持って居るのはマーサーさんです、ですから保護して欲しいのです」


「聞くがまだ他に物があるのか?」


「「「はい」」」


「国宝を拾った物を保護か? 王族や貴族が黙っていまいな、拾ったとしても窃盗で死刑もありうる、難しいぞ」


「ギルマス聞いていました! マーサーさんの持ち物ですよ、拾っても盗んでもいませんから!」


「イヤこんな物早々ないはず、何処で見つけたんだ!」


少し怒り顔のギルマスさん、怖いから睨まないでよ、隣の受付嬢も。


「ユーナオーロラ、貴方達も物を出して」


「「はい」」


「これは同じ物が3本もあるのか・・・・・・ウーン」


ギルマスが、怖い顔で考えてる。


「まだまだありますよ、この他には」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「帰ったの姉さん、どうしたの?」


画面を妹に見せる。


「早く出なさいよ、大変なことになる」


「いやよ、貴女にあげるわよ」


「要らない要らないよ、兎に角出てよ」


プチ。


「お掛けになった電話は使われておりません、番号をお確かめの

上にもう一度お掛け直しください」


プチ。


「もう来ないわよね」


ブーブ、ブーブ、ブーブ。


「無理出てよ、姉さん」


プチ。


「あんた何故直ぐに出ないの」


バキ。


「これでもう掛けられまいハハハ」


ブーブブーブブーブ。


「今度は、私の電話があー」





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