第7話 夜の訪問者

「まず間をこの位開けて、建てて下さい」


「オリビアさん、名前書き換えますか? 使用者がおれに成ってますよ」


「そうですね、書き換えますので何か書く物は有りますか?」


「これをマジックです、それで上から塗りつぶして、自分の名前書いて下さい」


「はーい書きました、それでは組み立て下さい」


3人でテントを立てる、オリビアさんはズ〜ト見ている。


「完成、組み立て出来た」


何故か? 少し光る。


「今さ、光ったよね?」


「このテントとあのテントに、防御・侵入防止効果の魔法掛かっています。そして周り1mぐらいの所まで効果あります! 重なってる所は、上まで効果があるみたいですね!」


俺は、古いテントをもらってしまう。


「オーロラとユーナ、入って見て」


「痛い」


「えっ何よこれ!」


2人は、何かに弾かれる。


「オーロラとユーナ、入る事を許可します」


「行くよ、エイ」


「私も、ソレと」


今度は弾かれず、中に入れた。


「それでは今度は、マーサーさんの方に入って見ましょう」


「痛い」


「もう」


「やだー」


3人とも、何かに弾かれる。


「では私のテントから隣に移動します」


「大丈夫よね」


「オリビア、怪我したら怒るよ」


これは3人ともに、隣に来られる。


「男女入り口は別、間の通路は共通ですね。間に焚き木して警戒しましょう!」


最初はオリビアとオーロラ、途中交代俺とユーナ。


俺はこの見張りの間に、ユーナにこの辺の事情を聞く。


真夜中星は綺麗だ、田舎と同じ様に。


空が開け出す頃に遠くで、何かが来そうな音がする。


「おいオリビアさんとオーロラさんを起こすんだ、何処からかお客さんだ」


すでに周りを14・5人が、取り囲んでいる。


「おい女がいるぞ、やったー」


「男は殺して金だけ奪えよ、後は女だ」


ウーン俺は殺されるのか? どうしよう!


「マーサーさんは下がってて、私たちが退治するから」


「いよーおねーちゃん威勢がいいな、嫌いじゃないぜ」


オリビア待っててくれ、俺は慌ててテントの中に行く。


「男がテントに入った随分とビビリだな、ハハハ」


「「ハハハ」」


俺は子供用のおもちゃの弓を出すと、先に付いている吸盤を外す。


「待たせたなオリビア、これで真ん中の男の額を狙え!」


「マーサーこの小さい弓は何だ?これで狙えと!」


「いいから打て早くしろ、相手が油断している内に!」


俺の鑑定では、この弓は、[命中100%弓]と出ていた。


矢の方は、[貫通100%の矢]と書いてある。


オリビアは半信半疑で、頭の男の額を狙う!


「そんな子供の弓で打てるなら打って見な、ハハハッ、ウッ」


「頭え〜」


「逃げろー」


「マーサーこの傘をためさせてくれ!」


俺???。


オリビアは行き良いよく傘を振った、電撃が起こる。


「うっ」


「いて」


「ぎゃー」


盗賊たちの悲鳴が聞こえる。


「次は命は無いぞ! 抵抗せず武器を捨てて手を上げろ!」


でも盗賊全員泡を吹いて痙攣している。


何だかんだ頭以外は全員捕まえる、夜が明けてくる。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「皆んなごめん、打ち上げパーティー中止で」


「甥っ子失踪で買い物と一緒に、行方不明になったのでね〜」


「先生、どうするんですか?」


「明日朝に穴の所を見に行ってから、警察に事情を聞いてくる」


「とりあえずは、何日か休業をしといてくれ」


「後は兄さんに連絡か、義姉さん怖いんだよな!」


「息子失踪てさ、私達の責任になるのかなぁ?」


「なぁ妹よ、兄に連絡してくれ、お願いだ!」


「義姉さん出たら殺されるよ、軽トラで追いかけてくるよ」


「やだなー、元暴走族夫婦は! でも連絡しないと!」

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