cut 4 old love

コンビニのお酒のコーナーで酒を睨んでいた。

「何?飲むの?」

「ああ、まぁ、」


ウォッカ、テキーラは強すぎる、日本酒だったら飲み過ぎる。

隣に来た彼女が酒を選定し始める。

「甘いのがいい?辛いのがいい?」

「やはり日本酒?」

「趣味に合わせたらブランデーかな」

「洋菓子も付けとく?」

家飲みの方が多い最近。

好機かな、とも思う。

未だ素面の彼女の横顔。


酒瓶を手にとって検品する彼女に言ってみる。

「探してたのは――」

聞き流す姿勢の彼女。

「年代物の酒の話」

これ、と一本ワインを取り出す。


「二年物――」

確信的にワインを籠に入れる彼女。

「年代物の恋の酒」


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