自分の考え

@jun4696

自分は本当に自分?

物事を経験した時に必ず自分なりの感想を持つものだろう、今回はそれが果たして本当に自分のものであると言えるのかということを考えた。


この感想は自分が思ったことなのだから自分のものなのは当然だろう。


本当に自分のものと言えるのか?

その感想は自分がこれまでしてきた経験によって構成された価値観に基づく主観だ。

その経験は他人からもたらされているものだろう、

ならばそれは本当に自分由来のものと言えるのだろうか?


他人からもたらされていたとしても自分なりに咀嚼して吸収したものなのだから自分のものだろう。


その咀嚼するための基盤はどこからのものだ?

まさか自分は元々その基盤を持っているつもりなのか?

ほぼ思考と呼べるようなものが無い幼少の頃から自己が確立されるまでの間に他人から与えられてきたものによって作られたものでないとなぜわかる?


そうであるとも言えないだろう?


種と言うのは育つための土壌があってこそ成長するものだ。

自分で土壌を生み出したなんてことより他からもたらされてきたと考えるのが自然じゃないか?

基盤が他人からもたらされているとしたらそれはもう自分とは言えないのでは?

他人からもたらされた基盤の上に他人からもたらされた経験を積み重ねてきたものを自分と呼べるのか?


なら自分というものは存在し得ないというのか?


その他人産のものを自分と呼ぶならば存在はするだろう。

ただそこにあるのは自分という型に詰められた他人由来のものの集合体と感じるんだ。




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