第五章 新たな夢へ

 ホストクラブへ初体験の日、初めて秋田町に出撃!


 ネオン輝く繁華街。


 "ここが秋田町か、ここで夜王になれば面白いな”


 と、思いながら《プラチナム》に体験入店する。


 オーナーからテーブルマナーやその他お店について一通り教えてもらった後、開店するまで待機する。


 開店と共に、教習所で出会ったナンバーワンホストの銀次先輩と大企業社長のご令嬢さっちゃんが、同伴で入店する。


『とりあえず、新人二人のどちらかヘルプについてくれ』


 と、銀次先輩が言う。


 小心者のジミーは、一緒に体験入店した涼に譲り仕事内容を見る。


 15分ぐらい経った頃、ヘルプチェンジとの事で

 今度はジミーが席に着く。


「いらっしゃいませ!本日体験入店のジミーです。よろしくお願いいたします」


 席に着く。


『あ、この子も新人?せっかくだからなんでも飲みよ!』


 と、ご令嬢さっちゃんが言う。


 当時、ホストブームでもあり

【夜王】ってドラマが流行っててそのドラマで聞いたお酒の名前しか知らないジミーは


『なんでも飲みよ』


 と言われたので・・・


「ありがとうございます。それではドンペリ頂きます」


 そう言うと周りの雰囲気が悪くなり沈黙が起こる・・・


「あの・・・どうかされましたか?」


 ジミーが尋ねると


『お前何ぬかしとん?ヘルプの分際で失礼だろ』


 怒り出す銀次先輩。


 その直後


『あんた・・・面白い!気に入ったわ、これからあんた私の専属ヘルプになって頂戴』


 ご令嬢さっちゃんが笑いながら言う。


 そこから話が盛り上がり一日の営業が終わり

 ジミーは正式にホストクラブに入店する事を決め・・・


 秋田町の夜王を目指し夢見るのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る