第35話 普段は。

かえるです。

おいらはご主人様を家から駅まで、駅から家まで。の、通学スクーター。

普段のお仕事はそれ。

朝、クソ寒くっても一発でエンジンかかって、ご主人様を駅まで。

ご主人様を安全にくずはまで。

そして駐輪場で、ご主人様が迎えに来るまで待機。

周りを見渡すと、ほぼいつもと同じメンバー。

左はジョルノっていうやつ。

右は台湾のumiってやつ。

いつも、ジョルノ、おいら、umiって順番で止まっていく。

ご主人様は隣はどんな人か、知らないけど、おいらは知ってる。

ジョルノに乗ってるのはご主人様とおなじぐらいの年齢の女性。

umiは、サラリーマンかな?40代のおじさん。

みんないつも同じように来て、同じように乗って帰る。

まあ、いつもと同じ。が続いていくんだけど、たまに来ないと心配してしまう。

この間、umiの左側全体にこすれた傷。

あら。こけたかな?という感じだったけど、

おじさんは大丈夫そうだった。

そして、なにもなかったかのようないつもが続く。

ただ、おまえたち。

絶対にあの店にいくなよ?修理頼むなよ?

とくに変な親父が店でうろついてるときに。


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