第2話 失ったものと得たものと
わたしは、
でも、
◇
ミカが消えた。木のバケモノに負けて、
「うあぁーーーーーっっっっっ!」
わたしの
ミカを消したバケモノへと、
背後で、
前方の地面に
次の足を前に出す。木の
「こんなもんでぇっ!」
わたしは
でも、次から次に
「ミカをっ! ミカをっ!」
わたしは、
これは、モンスターどもの
「よくもっっっっっ!!!!!」
『
『
「こいつらは、ミカを消したのよ!
わたしは、大きく
『ちなみに、オレは
こちらの
『キミと
「……えっ?」
わたしは
『
「ちょっ、ちょっと
『番号は』
こっちの声は
モンスターの
ミカが無事なら、それで良かった。何か知っているらしい男子から、知っていることを聞きたかった。わたしは、ミカのために、できることなら何でもする
◇
「こんな
わたしは、
「同じ中学校が二人に、近くの高校が一人に、
「
同じ中学校の同じクラスの男子が、シバタの
夢の中では、マップ全体の
「レイトさんは、いつも
わたしの
「わっ、わたしは、
わたしは、
わたしも、レイトと同じくラフな
オレンジジュースを
「そっ、それより、ミカのこと、あの夢のこと、
レイトからは、ミカは
「それは、ボクが説明する。DF《ディーエフ》では、……あ、あの夢の中の森のことを、ボクたちは、『ドリームフォレスト』、
レイトが、説明を始める。レイトも
「DFでは、人間と
「わたしも、ミカも、同じよ。何も分からず森の中にいて、モンスターに
同じクラスの同い年くらいの相手なので、年上よりは話しやすい。気を
「DFにいる人間は、たぶん
「そういう
わたしはレイトを
「ああ、うん、えっと、DFで
レイトが
「どうして、そうだって断言できるの? きみがそうなったことはないんでしょ?」
死んだ人間がどうなるのか、生きた人間が
……いや、
「オレの友だちが、DFで負けて消えたことがあるからだよ」
シバタが
「学校で休み時間に
「それ、分かります」
わたしは
「その友だちが、モンスターに負けて、DFから消えた。目を
シバタが
「そいつは、
わたしは、きっと、
「えっ、じゃあ、ミカが、わたしのこと忘れてるかも知れないってことですか? わたし、
「その
レイトが、
◇
レイトと二人で、正門から
グラウンドの
いた! ミカだ!
「ミカ! 無事で良かった!」
わたしは、シバタたちの
ミカがこっちを見る。わたしは大きく手を
ミカの切れ長の目が、
「
完全に、わたしを知らない人の
「……えっ、あっ、その」
「用がないなら、練習中だから。じゃあ」
ミカは首を
わたしは、かける言葉を
「あのバケモノっ……。
わたしは、フェンスを
「
レイトが、
「あいつが、ミカを消したのよ」
「さっきの女子だよね? 消えてはいないと思うけど」
「わたしの友だちのミカは、消えたわ」
わたしは、
校門で
「ユウコちゃん。友だちは、無事だった?」
「ミカは、無事でした。友だちのミカは、消えました」
わたしは、
「でしたら、
トウカが、
「あ、あの、お
「そうと決まれば、みんなで
「それって、自分がプリクラ
「まあ、いいんじゃないか。
三人が、
わたしは
「あの、今はまだ、そんな気分にはなれないのですが……」
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