第8話 事の収束
『マリアベル様!』
、、、もしかしてこの女性、マリアベル・フローレンス、、?
マリアベルとマリアがわんわん喚いてると次第に使用人など人が集まってきた。
「、、、申し訳ありません。公爵夫人、マリア様。わたくし不注意でぶつかってしまいましたわ、、。」
アメリアは一旦退こうとした。
こんなに人が集まったらアメリア一人では収束ができない。無理だ。
みんなアメリアが転ばせたと勘違いしているのかアメリアのことを見てヒソヒソと話している。
公爵夫人、と呼ばれてマリアベルは満足そうな顔をしている。
さぁ、あとはあちらが謝罪を受け入れたら終わりだ。
「、、、、、何をしている。」
今一番厄介な人が来てしまったようだ。
振り返るとそこには先程ティールームを出たはずのテオドールがいた。
(何でこのタイミングで来るのよ!?)
テオドールが来た瞬間、マリアベルはすすす、とテオドールの近くに行った。
「テオドール様ぁ。マリアと散歩をしていたら、アメリア様が来てぇ、急にマリアのことを押したんですぅ。アメリア様に謝罪を要求したら揉めてしまってぇ。助けてください、、。」
マリアベルのテオドールと喋る時の話し方がやけに気持ち悪かった。
さっきはあんなにツンケンしてたのに、今は語尾を伸ばしながら話している。
しかもたまに上目遣いしてるし。
「それはお前の子とアメリアの問題か?」
「えぇ。そうですけどぉ。」
「侍女、護衛に問う。これは貴様らの問題か?そして貴様らの仕事はなんだ。」
テオドールの言葉を聞いた瞬間、辺りにいた使用人たちは一斉に一礼をし、自分の職場に戻っていった。
「テオドール様ぁ。まずはアメリア様の愚行について、、、」
「マリアベル、マリア、アメリアに謹慎処分を下す。マリアベル、マリアは一年。
アメリアは十歳になるまで、部屋にいろ。」
テオドールが驚きの発言をした。
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