第3話 悪役令嬢
♢♢♢
「これが今まで噂されてる内容なんだけどね、、。実はもう一つ暴露があるんだ。、、、アメリア様がマリア様のことを虐めているらしいのよ!」
エマがドヤ顔でアナに話した。
「母親からも父親からも愛されてるマリア様のことが憎くなっていじめてるらしいのよ。ひどいわよね!」
「、、、父親からも?」
♢♢♢
《ええ、そうよ。どうやら領主様はアメリア様の事は可愛がらないけどマリア様の事は可愛がってるって。》
、、、、。
村の新しい広場を魔法でのぞいていたら、お針子っぽい服を着た女の子がフローレンス公爵家の話をしていたから興味が湧き、遠隔魔法で聞いていたらかなり現実と違ってアメリアは絶句した。
知ってたけども、、。知ってたけども!!
どうしてここまで嘘が広まっているのか気になってしまう。
、、これが小説マジック?
噂の当の本人である【アメリア・フローレンス】は自室で実際に噂を聞いていた。
唐突だがアメリアには前世の記憶がある。
前世は
昔っから男の人が苦手でよく女友達とつるんでいた気がする。、、母親の影響でボクシングもやってた。あと、母親と父親と喧嘩して高校卒業したあとすぐ家を出た。高卒以来親と会わないまま死んでしまった。
死因は電車の一部の車両が脱線し、対向車両とぶつかってしまった事だった。
目が覚めたら何故かベビーベットの中にいて、メイド服を着た人から『アメリア様。おはようございます。』と話しかけられていた。
最初の頃は転生なんて実感しなかったけどずっとこの状態のまま生活していると嫌でも慣れてしまう。
、、、アメリア・フローレンスという名を聞いてさらに驚いた。
ここは前世の私が愛読していた【夏の終わり、貴方に恋する。】の悪役令嬢【アメリア・フローレンス】に転生していた。
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