第5話 守る力
一本の樹は急成長し、周りの森も元に戻った。その森の中で住むウォーリーは、シャークの家を訪ねた。「おや?留守かな?」床に落ちた包丁を見てウォーリーは異変を感じた。直ぐに知人である英雄たちに話した。「何か起こるやもしれん」その時、大爆発が起き、四人の英雄たちは警戒した。次々と壊滅する様子を見て、英雄たちが口を揃えて叫んだ。「「悪宿剣!」」英雄たちが悪宿剣を追いかけた先に、一人の少女がいた。止めようとした英雄たちをアークは力で吹き飛ばしたが、英雄たちは負けず立ち向かった。しかし、アークの力には敵わなかった。悪宿剣が英雄たちを襲おうとする時、和装の剣士がそれを止めた。「あなたは、伝説の剣士、シンメンタケゾウ!」タケゾウはアークの覚醒を止める為、悪宿剣を跳ね返していった。ついにタケゾウはアークの元に辿り着き、アークを抱きしめた。アークは無意識の力で悪宿剣がタケゾウの背中を突き刺そうとした。倒れていたシャークは痛みを堪え、悪宿剣から二人を守った。アークは倒れる母を見て意識を取り戻した。タケゾウは二人を背負い、その場を後にした。その後、この事件は“セカンドスクリーム”と呼ばれた。この原因の悪宿剣を使用したのはアーク・シャウトと特定され、罪の代償として、生き残る彼女の家族は、悪者の代名詞“黒の剣士”を示す“ノワール”の姓を代々継ぐことと、不吉な意味の名を子に付けることを決められた。不吉な名前を持つ家族は世界各地に散らばるように身を隠した。一本の巨大な樹のある森で、タケゾウとアークとシャークが仲良さそうに暮らしているのを見て、ウォーリーは安心する。
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