第22話 ティアリーゼ視点
休暇前の定期試験の結果は校舎横の掲示板に各学年ごとに上位30位までの順位が張り出される。
各学年100人~130人程の生徒が在籍している。
4年生のお兄様は入学から常に1位を譲ったことがないと聞いていたが、今回も堂々の1位でした。2位は第1王子殿下のティーチ様。
2年生の結果はルイ様が1位、ライアン様が2位、ダンゼル様が6位と流石の結果。
1年生ではわたくしが1位、ベルベリット様が3位、マリー様が9位の成績でした。
毎年、お兄様が夏季休暇になると一緒に領地に戻ることが恒例となっていましたが、今年で卒業し、卒業と同時に第1王子殿下が立太子することが決まり、お兄様も補佐につくことになり、忙しくなった為1人で領地に帰ることになりました。
領地の本邸では敷地内であれば自由に過ごすことを許されてるのでお転婆娘の復活です!
それに!今年はマリー様とベルベリット様が遊びに来てくれるのです。友人を招くことも初めてなのでワクワクが止まりません!
我が領地には、海も山も湖もさらに、温泉もあり国内でも有数の避暑地と観光にはことかきません。
敷地内から出たことがない為、観光案内に自信がないことを正直に話すと、2人は毎年家族で避暑に来てたので案内できるわ!と仰って下さいました。
何か違うような気もしますが2人にお任せで大丈夫でしょう。
わたくしは先に領地に戻って友人を招く準備です!
温泉も一緒に入りたいし、その後はパジャマパーティーもやってみたいですし、わたくし自慢の愛馬も紹介したいです。
王都のタウンハウスから出発する時は「やっぱり1人で行かせられない」とお父様と、お兄様に抱きしめられ引き止められましたが、お母様の「いい加減にしなさい」の一声で無事出発することが出来ました。
護衛も侍女も入れると結構な大所帯でしたが、予定通り2日目のお昼には本宅に無事到着することが出来ました。
我が家の使用人たちが笑顔で出迎えてくれて、執事のエイダンと侍女頭のロッテに来客の滞在予定と、準備をお願いしました。
楽な服装に着替えて愛馬ロキシーに会いに行きます。
8歳の誕生日にお父様からプレゼントさロキシーは真っ白な牝馬で甘えん坊な子です。
敷地内には湖もあるのでロキシーに跨り早速走らせました。大地の匂いと、緑の匂い、風が気持ちいい!
最高です!
到着したばかりで遅くなるとお母様の次に怖いロッテに怒られるので帰路につくことにしました。
あと1週間もすれば大好きな友人が来てくれることが今から楽しみです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます