第23話
アスパルト公爵領への滞在の許可が出てすぐにライアンと、ダンゼルを誘った。
俺たちは休暇中も一緒にいることが多いので
2人も快諾していた。
ま、赤髪と緑髪が目当てだろうな!
早くティアに会いたい!
普段の自然なティアが見たい!
1日一緒に過ごせるなんて夢のようだ!
ありがとう!宰相!
ありがとう!レオン!
公爵領までは2日!
じゃ5日後に出発だな!
待ち遠しくてウズウスして落ち着かない!
だって1週間もティアが側にいるんだぞ?
本当は視察を理由に公爵領にティアの顔だけでも見に行く予定が滞在だぞ?
朝おはようの挨拶から始まって、夜おやすみなさいまでだぞ?
こんなの夫婦みたいじゃないか!
俺だって思春期の男だ!
もっとティアに近づきたいのが本音だか、レオンの笑顔を思い出すと適切な距離で接することが正解だと本能が訴えてくる。
次何か失敗するとマジで殺されるかもしれない!
いや間違いなくレオンなら笑顔で殺る!
煩悩を滅殺して、初心に帰ろう!
これが、正解だ!
早く来い来い5日後!
待ちに待った出発日!
俺たちは内装は豪華で快適な作りになっているが外観は普通の馬車に乗り込む。
兄上とレオンと宰相が見送ってくれた。
兄上が「楽しんでこいよ!でもくれぐれも調子に乗りすぎるなよ」と送り出してくれた。
レオンと宰相の笑顔を見て3人で頷く。
絶対間違えない!
まだ死にたくない!
1日目の宿までは体感的には早く着いた。
馬車の中では馬鹿話とちょっと真面目な話を。
3人いれば話は尽きない。
10年以上の付き合いだもんな~
幼い頃は取っ組み合いのケンカなんてしょっちゅうしてた。
男親達は「よく遊び、よく学べ、喧嘩もしろ!」と止めもしなかった。
母親達は「男の子はこれぐらいじゃないとね」なんて、笑ってた。
歳をとる事に殴り合いは減っていったと同時に教育が始まった。
3人で抜け出しては、レオンに見つかり静かな説教をされていた。
その頃から幼いながらも本能で逆らってはいけないと感じでいた。
俺たち3人と兄上とレオンとも一緒に成長したんだよな~
今思えばレオンは王城に来ない時期が多かったと思う。きっとティアの側にいたんだろうな。
そりゃあんな妹がいたら側から離れられないよ!
明日はティアに会える!
おやすみティア♡
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