第02通 ヤンデレ美少女幼馴染からの手紙
高校、放課後。
帰ろうとして下駄箱を開けると、手紙が入っていた――――
“突然靴箱に手紙なんて入ってたからびっくりした? 差出人なんか書かなくても、この文字を見たら誰かわかるよね。だって、幼稚園に入る前からの付き合いなんだもん。そう、君の可愛い幼馴染ちゃんでした~。
ねぇねぇ、期待した? もしかして自分にも遂にモテ期がやって来たって思っちゃった? あはは、そんなワケないじゃ~ん。君にモテ期が来るなんてありえないよ。絶対に。だって、私が君に変な虫が寄り付かないようにしてるんだもん。私偉いでしょ?
でも、最近君結構色んな女の子と話してるよね? 何で? 何でそんなことするの? せっかく今まで私が君に虫が寄り付かないように頑張ってたのに、どうしてそれを水の泡にするようなことするの? ねぇ? ダメだよ、そんなことしちゃ。
私が一番君のことを知ってる。私は小さい頃からずっと君と一緒にいた。ずっと君のことを見てきた。
ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと君のことだけを見てきた。
なのに何で? 何で君は私だけを見てくれないの? ねぇ、ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ?
私はこんなにも君のことを思ってるのに、君はどうして私を特別にしてくれないの? もしかして、他に好きな女がいるの? ねぇ、そうなの? いないよね? いるわけないよ。だって君は私のことが好きだもんね? そうだよね?
あはは、ごめんねちょっと取り乱しちゃった。そうだよ、君が私以外の女を好きになるわけないもん。でも、私の気持ちもわかってほしいの。君が他の女の子と一緒にいたり話してるところをみると、不安になるんだ。私を捨てるの……? って。
だから、もう私にそんな思いをさせないで欲しいな。もう他の女の子と話しちゃダメ。私以外の女と関わっちゃダメ。わかった?
もし約束してくれるなら、私が何でも叶えてあげる。身も心も全部あげる。何をしてもいいよ? 好きなままに、めちゃくちゃにして?
でも、もし約束を破って他の女と一緒にいるところを見掛けたら……君は一生私から離れられないように首輪をつけて、私の部屋に繋いであげる。心配はいらないよ? 私が養ってあげるから働かなくていいし、ご飯だって私が作ってあげる。えへへ、想像しただけで幸せになれるね。
そういうワケだから、わかったよね? もう私以外の女の子を見ちゃダメだよ?
じゃ、このあと私の家に来てね。待ってるよ。大好き。”
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