┣人間関係・忍野【二幕】

■文殊

・観戦者として認める。人格の評価も高い。


 忍野は微笑した。

「怪我は自己責任ですので、試合中は気を抜かれぬよう。

 ここで見聞きした一切を他言無用でお願いします。

 改めまして、文殊殿……《神風天覧試合》へようこそ」 

 鍔鳴りの音とともに、忍野は文殊の観戦を認めた。

                 ──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の四


■蓮葉

・《最高傑作》として高く評価している。

 それ故に、《必至》の采配で悩む一面も。

 

 忍野は逡巡した。

 もはや蓮葉は立てそうにない。浪馬は無傷で、《必至》の判定が妥当だ。

 洋も蓮葉の敗北を認めている。これ以上続ける必要はどこにもない。

 だが──蓮葉は畔の《最高傑作》である。

 その強さもまた、忍野はよく知っている。

                 ──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の五

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