🔳┳容姿、服装と武器・洋


🔳容姿、服装

・身長165cm。体重100kg超の小柄なデブ。

・ポケットがあり、動きやすい服装を好む。


 対する個人は、丸々と肥えた小男だ。上下色違いのジャージをサスペンダーで吊った様子は、ハンプティ・ダンプティかカプセルトイか。顔立ちは凡庸だが、その目は少年のように炯々と輝いている。年の頃は二十代。

                  ──【序幕】魚々島 洋、畔 蓮葉と会遇する


 凶悪な集団に対峙するのは、床の影が円になるほど肥えた男だった。

 年齢は二十歳ほど、背丈は165センチほど。年は荒くれたちと大差ないが、背は見る限り一番低い。

                    ──【番外】魚々島 洋 —潜窟の夜—


■トランクスと太い足

 想像外の展開に驚く忍野だが、その目を引いたのは青地にイルカ柄のトランクスではなく、その凄まじい筋量だ。丸太のような太腿に、カマキリの卵胞にも似た四角いふくらはぎが続く。あの体格で《海蛍》を体現する説得力に満ちた代物だ。《秘剣・かわほり》の小刀が刺さったのが幸運なくらい──

                         ──【序幕】選抜、畔 蓮葉


■朝は長袖

 洋は肩をすくめてみせる。春とはいえ夜の海風は身を切るように冷たいが、洋の服装は長袖というだけで、いかにも薄手だ。全身に蓄えた脂肪があれば、防寒は十分とでも言うように。

                  ──【開幕】《神風天覧試合》、始まりの儀


■いつもの服

 扉横の空間で並んでいる相手は、フンコロガシを思わせる小太りの男だ。こちらはフィッシングベストにカーゴパンツと釣りに行くような服で、バッグ以上に不釣り合いに思えたが、何か言葉を交わすたび、美女は輝くような笑みをこぼす。

              ──【開幕】《神風天覧試合》、始まりの儀 其の二


■始まりの儀

「──魚々島ととじま よう

「あいよっ」

 片手をあげ応じたのは、風船のように太った小男だ。顔立ちはさておき人好きのする愛嬌がある。釣り人のような服装だが、年はまだ若い。両手はどちらも空だ。

              ──【開幕】《神風天覧試合》、始まりの儀 其の五


🔳武器:《鮫貝》

「それ」吉田が男の手元を指さす。

「ただのメジャーやないやろ」 

「色々改造してるが、基本構造は一緒だぜ?」

 太い指が戯れに白線を引き出し、シュルリと戻した。

「オレは《鮫貝さめがい》って呼んでる。便利なモンだろ」

エッジがついてンのに、なんで使わなかった?」

「使わなくても勝てるからさ。それに後の掃除が面倒だ」

                ──【番外】魚々島 洋 —潜窟の夜— 其の三


「こいつは《鮫貝さめがい》。

 メジャーに似せてるが、畔に特注して作ってもらってる武器だ。

 オレはこいつで《神風》に挑む」

                   ──【序幕】魚々島 洋、畔 蓮葉を調える


■暗殺用の隠し刃

 澄んだ音とともに、《鮫貝》の端から針状の刃が飛び出した。

 長さは約5センチ。メジャーの底に仕込まれ、ボタン一つで先端の《爪》と連結する仕組みだ。

「無印は《飛魚アゴ》、こいつは《駄津ダツ》。

 お察しの通り、こっちが殺し専用のだ」

                    ──【序幕】選抜、魚々島 洋 其の六


■爪は鉛より重い

 《鮫貝》の回転は、確かに驚異的だ。白線尖端の爪は、見かけ以上に重い。投げを極めた烏京の見立てでは、比重は鉛以上。あの速度で叩きつければ、骨すら砕くだろう。白線に刻まれた鋸刃も危険だ。

                 ──【一幕】魚々島 洋 VS 松羽 烏京 其の七


■《鮫貝》は二つ

「──ごまかすな。

 両利きならば、複数の武器を用意するもの。

 おそらくはもう一つ、《鮫貝》を隠し持っている──そうだろう」

 烏京の指摘に、洋は薄い笑みで応えた。

 左手に新たな《鮫貝》が出現する。手品のような早業だった。

                 ──【後幕】魚々島 洋 VS 松羽 烏京 其の四


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