┣容姿、服装、武器・洋【幕間】



🔳容姿

■腕

 まずは洋が肘をつける。袖をまくった前腕は、たきぎの束を思わせる重厚さである。親指も恐ろしく太く、分厚い。固い皮膚は象やサイのようだ。

                   ──【幕間】魚々島同盟  ー拇戦遊戯ー


🔳鮫貝

■新型の情報

「ふうん。まあいいさ。

 道具と言えば、新型の《鮫貝》が完成したそうだよ」

「おっと、それを待ってた」

「最終チェック後に郵送するから、試用後のレポートをよろしくってさ」

「ありがてえ。次の試合には間に合いそうだ」

                ──【幕間】魚々島 洋  ー千客万来ー 其の四


🔳その他の道具

■万歩計

・歩数を計るためでなく、計らせないために用いる。


 ドロ婆が指したのは、洋が胸につけた万歩計である。海中で生死を賭す日常を修行とする魚々島からすれば、あまりに平凡なアイテムだ。

「走り込みは基本だろ?」

                ──【幕間】魚々島 洋  ー千客万来ー 其の四


「どれだけ走ろうが、街で得るものなど、たかが知れて──」

 烏京の揶揄やゆは、そこで途切れた。

 その神眼が、万歩計の数字を拾ったのだ。

 表示されているのは、わずかに数歩。

 走り込みはおろか、食事の準備だけでもありえない数値である。

                ──【幕間】魚々島 洋  ー千客万来ー 其の五


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