第24話 初めての夜

「ごめん、奏。俺、我慢できない。一回出していい?」

元彌は素早くズボンを下ろすと、下着をずり下ろし徐に自分の物を取り出す。

朦朧とした意識の中、奏は少し体を起こす。

「え・・・?出すって・・・エェッ!?」

元彌のそれを見た奏は思わず声を上げる。

「元彌・・・それ・・・」

「ごめん・・・多分、人より大きいかも・・・」

「かもじゃない・・・」

奏の股間からは元彌の大きなそれが我慢できないとばかりに蜜を溢れ出せていた。元彌は奏の足を閉じさせると、股に少しローションを撫で付ける。

「奏、ここ貸して」

そう言うと太ももの間にそれを挟み、腰を動かし始める。

「あっ・・な・・んで、挿れないの?」

「ごめん。奏があまりにもエロくて、挿れたら多分すぐ出る。それに大きいからゆっくりしたい。だから・・・」

短い吐息を吐きながら、奏の閉じた足を肩に置き、太ももをがっしりと掴みながら腰を振ると、元彌はすぐに果てた。上がった息を整えて、側に置いてあったタオルをつかむと、またごめんと呟いて2人分の果てた物を拭き取り、奏にキスをする。深く舌を入れどちらからともなく絡め合う。ゆっくりと離した舌には細い唾液の糸が垂れる。

元彌は奏の耳たぶを甘噛みしながら、挿れていい?と囁く。奏は元彌の大きな物を受け入れられるかと不安になりながらも頷く。ありがとうと微笑む元彌はコンドームを一つ取り出し、口で封を開け自分の物に被せる。先ほど果てたと言うのに、元彌のそれはガチガチにそそり立っている。

奏の蕾をもう一度指でなぞりながら、指を入れる。2本の指で少し広げて、緩くなっているのを確認すると奏に軽くキスをする。

「ゆっくりするから、痛かったら言って」

奏が頷くのを確認した元彌はググっと蕾に先端を押し付ける。一度出したせいか、元彌に焦りは見られない。ゆっくりと入り口で出し入れしながら少しずつ押し進む。

一番太いカリの部分まで焦らず何度も出し入れする。次第にそこにズプリっと収まり始めると元彌は半分までズブズブと一気に押し進めた。

「はぅっ・・・」

喉を反らせ奏が苦しそうに声を漏らす。元彌は一度動きを止め、眉を顰めながら奏に馴染むまで待つ。

「元彌ぁ・・・ふぅ・・全部入ったの?」

「ううん・・・3/2くらい・・」

「えっ・・・?もうお腹いっぱいだよ・・・」

奏の目から涙が溢れる。元彌はその涙を拭いながら、奏の頬を摩る。

「奏、ごめん。今日は全部入れない。慣れるまで無理はさせないから」

元彌が優しく頭を撫でる。奏はその手を両手で掴み、自分の頬へ寄せる。手に頬を擦り寄せながら、元彌を見上げる。

「元彌、全部入れて・・・元彌の全部が欲しい。ゆっくりなら受け止められるから、元彌の全部をちょうだい・・・」

目に涙を浮かべながら奏は強請る。その姿が愛おしくて全身の脈がどくどくと鳴るのを感じる。元彌はローションを足してゆっくりと動きながら残りの物を入れていく。

「ふぅ・・・んんっ・・」

苦しさを逃すように奏は息を吐く。元彌は根元近くまで入ったのを見て、また動きを止める。

「奏・・・入ったよ。奏の中、熱くて溶けそうだ。すごい気持ちいい」

「本当?良かった・・・元彌も僕で感じて・・もっと気持ち良くなって・・・」

奏の言葉に元彌はゆっくりと動き始める。緩やかに動いていたその動きは次第に早くリズミカルになり、バチンっと音を立てながら奥まで突く。

「あぁんっ・・元彌ぁ・・変だよ・・・僕、変だ・・・」

奏に追い被さりながら耳元で痛い?と尋ねると、奏は首を振る。

「うぅん・・・あっ・・あっ・・・元彌ぁ・・・凄い気持ちいい・・・」

その声を聞いた元彌は安堵の笑みを溢し、胸の尖に舌を這わせ、2人の体に手を忍ばせ、奏の物を扱く。

「ダメ・・・一緒はダメ・・・ああっ・・気持ち良すぎる・・」

奏の喘ぎ声に元彌はゾクゾクしながら、激しくお尻に腰を打ちつける。

「元彌・・・いっちゃう・・・いっちゃうよぉ・・・」

「うん、俺も・・・一緒にいこう・・」

腰を引き深々と奥を突くとビクビクと体を震わせ奏が吐精する。その瞬間、奏の中もビクビクと収縮しながら元彌を締め上げ、元彌も果てる。

2人は肩を揺らしなが呼吸をして、互いを見つめ合い笑みを溢す。そしてまた深くキスをする。

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壁に目あり耳あり、口もある!? 颯風 こゆき @koyuichi

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