第3話
「山吹に全てを押し付けて、
俺らは他のクラスの出し物見に行ったり、
外に遊びに行こうぜー。
カラオケとかさー、行こうぜ、なぁ?」
俺は思わず、立ち上がった。
「ちょ、それ、ひどくない?
いくらなんでも、そんな出し物、先生が納得するわけないでしょ、、」
女子の誰か、助けてほしい。
こんな時。正義感に溢れた女子がいたなら。
「そんなの、山吹くんが可哀想です」
って言ってくれるんじゃないか、、
淡い期待を胸に。
俺は教室内を縋るような気持ちで見回した。
「そんなの…ー!」
来た。
クラス一の美少女。
春川ハルが手を挙げ、立ち上がってくれたんだ。
助け舟を出してくれる。
俺はそう思ったんだが。
「いいアイデアだと思うけど、山吹くんにやらせるのはどうかと思うっ」
ん?
「彼一人がその出し物を負担するのは良くないことだと思うわ」
まあまあ、そうだよな。
「春川ー、そんな堅いこと言うなよ。
山吹は手相を見るのも得意そうだし、タロット占いにも精通してる(適当)らしいんだぜ。
占い師役にピッタリだろ。
文化祭当日はさー、春川は俺と二人でどっか
遊びに行こうぜ。マックにご飯食べに行ってもいいし、映画観に行くのもアリだと思うけどよ?」
そう言えば藤島くんは、、
クラス一の美少女にゾッコンだった。
派手なギャルだけど。
春川ハルは顔がかわいい。メイクが上手いんだろ。でもな、
すっぴんも相当かわいいって噂がある。
クラスの誰一人としてその素顔は見たことないらしいけど。
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