29,朝の支度

 山村やまむら絵美えみ咲耶さや着姉ねえ愛車ハーレーに乗せて自宅のマンションに帰り、寝る。


 そして、翌朝の陽を浴びながら自室にある筋トレ器具で身体を温める。


 朝食を食べた後に着替えて時間があれば、〔万能兵器庫ユニバーサリー・アーセナル〕から実銃を取り出して、分解・清掃・組み立てを一通り行う。問題がなければ、そのまま次の銃を手入れする。


 自室に響く金属音、そして弾倉マガジンに一発ずつ弾を込めていく時に出る摩擦音が素晴らしい。


 再度、弾倉を装填し安全セーフティレバーを下に下げながらコッキング・ハンドルを左薬指と左小指で手前に引きそして離す。するとチャッ!という音と共に弾倉に装填されていた実弾が薬室チャンパーへと移動した。


「これで良し。いつでも撃てるように準備は大切だからな、うんうん」


 一人で頷きながら整備した銃を再度〔万能兵器庫ユニバーサリー・アーセナル〕に収納して伸びをしながら玄関で待っていた山村と共に地下駐車場に行き、愛車ハーレーに乗って出勤する。


 これが、俺の日常だ。

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