荘園へ

荘園へと変化した別荘のような建物の中へと僕は歩みを進めていた。

荘園の扉を開け玄関に入ると、バックミュージックのようなものがかかっていて、この世のものではない雰囲気が感じられた。

入ってすぐ左側にはシューズクロークらしき収納スペースがあるが、靴は何も収納されてなく、長いこと掃除されていないのか埃がかぶっているようだった。


__何よりこの荘園自体、閑散としている。

ぼんやりと何かいるような気配は感じられたが、どうやら視認することができなかった。何より人影があったのだ、何かいるはずだ。


仄暗い廊下を舞う埃がステンドグラスから漏れる日差しに照らされ光っている。


周りを見渡していると、壁にスッと文字が浮かび上がってきた

【こちらへどうぞ、お進みください→】と書かれている。

導かれるように僕は再び歩みを進めた。


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