第68話 防虫スプレー
おいら、防虫スプレー。
サラテクトって名前がついてるよ。
おいらを使ってもベトつかないように、パウダーinなんだ。
おいらには沢山のライバルがいる。
なんか天然成分で、できてるのもあるよ。
おいらはパウダーinのサラテクト。
さらっとしてるからね。
おいらは主に、蚊よけ。かな。いろんな虫よけが昔からあるよ。
会社の名前にもなってる防虫菊ってのもあって、
あ。本名はシロバナムシヨケギク。っていうよ。
きれいな白い花だけど、殺虫成分を胚珠で作っちゃうんだ。
おいらの居場所は玄関。
オイラのターゲットは、5歳の女の子と、35歳のおっさん。いやお父さん。
女の子が外に遊びに行く時にしゅしゅーっと。お母さんがスナイパー。
お父さんが犬の散歩に行く時に、しゅしゅーっと。お父さんは自分で。
で、たまーに、お母さんがお父さんにかける時があるよ。
その時は魔法の呪文も一緒にかけるよ。
ヘンな虫がつきませんように。って。
まあ、娘さんがいない時なんだけど、
やっぱ照れ臭いもんね。お母さん。
愛情たっぷり、ラブラブ夫婦だね。
お父さん、顔ピクピクさせて喜んでるもんね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます