第69話 おしぼり
おいら、おしぼり。
まあ、ハンドタオルっていうのかな?
おしぼりだよ。
レンタルおしぼりってやつ。
早朝とかに、店の横っちょでプラスチックのおっきな入れ物に山盛りしてたりするやつ。
おしぼり。しての歴史はもうすんごい昔、神話時代からだよ。
でもレンタルおしぼりってのは、1960年ぐらいなんだって。
昔の高度成長期ってときに飲食業も発展してレンタルおしぼりもでてきたんだよ。
それからだと、、レンタルおしぼりだけでなく、不織布とかのディスポなおしぼりも出てきたからね。
ちょっとすたれてきたんだけど、エコ。だってことで復活。
おいらは、いろんなところに旅に出るよ。
寿司屋、スナック、うどん屋などなど。
このあいだはカレー屋だったっけ。
おいらだけでなく、ほかのみんなもマッキッキだったなあ。
おいら的には喫茶店がいいかな?
サラリーマンのおじさんが、おいらを手にしてフキフキ。
その勢いで、顔をフキフキ。
ついで両耳フキフキ。
最後にめがねをフキフキ。
これだけ活用してくれるのは嬉しい限りだし、
おいらがいないと、おじさん発狂しちゃうだろ?
けど、帰ったら、消毒して洗って、してるんだよ。
でも、おいらを次に使う人は、おいらの前の人のこと知ったら、
前のおじさんとの関係知ったら、発狂どころじゃないだろうなあ。
だからおいら、いつも前の人のことは内緒にしてます。
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