第51話 ハンカチ

おいらハンカチ。

仮面ライダーブラックのハンカチ。

おいらは、なんとまだまだ現役。

ご主人様はサラリーマン。

おいらのご主人様は、小学生の時にはじめてポッケに入れた。

お母さんが買ってきたのです。

当時ご主人様は、仮面ライダーが好きでお母さんにおねだりしたらしい。

でしぶしぶお母さんが買ってきた。

いつもお母さんがポッケを確認。

ハンカチとポケットティッシュを確認。

でもご主人様はあんまりおいらを使わない。

てか、ほぼ使わずじまいでポッケにいてた。

仲間のポケットティッシュは蓋が開いてないのに塊になってたよ。

今だから言うけど、本当にうれしかったらしく使えなかったらしい。

で中学生に。そしておいらはタンスの隅が住み家になってた。

しばらくして、ご主人様は結婚。で子供も出来て。。。

で、実家にご主人様のお兄さんと、家の処分と物を整理に行ったとき、

おいらを見つけた。

ご主人様と涙の再会。なんかご主人様泣いてた。うれし泣き?

で、おいらは再びご主人様のもとに。

そして再びご主人様のポッケに。

奥さんちょっとあきれてたけど、まあいいか。と普通のハンカチとダブル装備。

で、ご主人様がいってた。

このハンカチはポケットにはいってたけど、全然使ってない、

いわば新品みたいなもんだ。と。

そういや、今、おいらと一緒にいる、普通のハンカチも新同品だよね。

ハンカチ使えよ。いい歳のおっさんなんだからさ。

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